阪神・岡田監督 “ぬくぬく起用”でケガ防止 主力調整はドームと2軍戦デーゲーム活用

2024年03月02日 05:15

野球

阪神・岡田監督 “ぬくぬく起用”でケガ防止 主力調整はドームと2軍戦デーゲーム活用
札幌へ向かう阪神・岡田監督 Photo By スポニチ
 阪神・岡田彰布監督(66)が屋外でのオープン戦で主力を積極起用しない調整法に乗り出した。寒さが予想される5日楽天戦からの屋外7試合が要注意期間。野手の打席数を減らす代わりにドーム球場で打席に多く立たせ、救援陣は試合開始が早い2軍戦を使って調整を進める計画を明かした。1日は甲子園球場で練習し、2日からの日本ハム2連戦(札幌ドーム)に備えて空路で札幌市へ移動した。
 岡田監督が主力の“ぬくぬく起用”を決めた。決して甘やかすわけではない。5日からの甲子園5試合、12日からのZOZOマリン2試合は、寒空での試合が控える。故障防止のために、ドーム球場と気温が高い時間帯を活用するのだ。

 手始めに、2日から札幌ドームで日本ハムと戦う2連戦では近本、大山、佐藤輝ら主力に多く打席に立たせる。午前中、甲子園球場に姿を見せた際には報道陣と顔を合わせるなり「札幌ドームの気温って何度?」と質問した。それほど温度に敏感だ。

 「(札幌ドームの設定温度が)20度やったら、4打席でもええよな。甲子園に帰ってきたら、また2打席、3打席になると思うで。甲子園に帰って来たら雨やろ?天候もあるし、(日本ハムと戦う)明日、明後日の方が、打席に立てると思うわ」

 “温室”で育てるのは野手だけではない。岩崎、岩貞ら主力救援陣を5日から2軍戦で調整させる。甲子園での1軍戦を使わないのは、鳴尾浜の2軍戦の試合開始が30分早い12時半からで、少しでも日が高いうちにマウンドに上がれるよう、試合中盤から送り出す配慮もする。

 「ブルペンのヤツは、暖かい時に早く投げさせてもええしな。甲子園で(午後)4時まで待つ必要もないやろ。鳴尾に回したら、暖かい2時ぐらいには投げられるやん。相手関係なしで、打者に投げる感覚でな。朝の9時ぐらいに甲子園に来て、4時に投げるっていうたらおまえ、体がまた冷えてしもうて」

 到着が約40分遅れるほどの一面銀世界の札幌に降り立ち、寒さは敵だと改めて脳裏に刻んだはずだ。要注意の屋外7試合さえ通過すれば、開幕までの残り8試合は全てドーム球場になる。万全で開幕を迎えられるよう、知将は細心の注意を払っていく。(倉世古 洋平)

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