日本航空石川「兄弟校対決」恩返しの猛攻12点 避難先で奮闘被災選手に中村監督「目頭が熱くなった」

2024年03月02日 14:31

野球

日本航空石川「兄弟校対決」恩返しの猛攻12点 避難先で奮闘被災選手に中村監督「目頭が熱くなった」
<練習試合 日本航空山梨・日本航空石川>投球する日本航空石川・福森(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【高校野球練習試合   日本航空石川12―4日本航空 ( 2024年3月2日    日本航空G )】 高校野球の対外試合が2日に解禁され、今春選抜に出場する日本航空石川(石川)は、兄弟校の日本航空(山梨)と対戦して12―4と快勝した。
 打線は15安打12得点を奪い、投手陣は4投手が4失点に抑えるなど投打がかみ合った。

 日本航空石川は、元日の能登半島地震で被災し、野球部員は系列校の山梨キャンパスに避難していた。その兄弟校と練習試合解禁日に対戦。昨秋県4強の強豪でもある相手に万全の仕上がりを披露することで恩返しした。

 10―1の7回には、昨秋のベンチ入りを逃した福森誠也(2年)が3番手として登板した。福森は元日に親戚10人で集まっていた輪島市内の祖母の家で被災した。転倒して腰を骨折していた祖母の舞子さん(66)を背負って必死に高台に逃げ、避難所生活も経験。その困難を乗り越え、2回3安打2失点とベンチ入りを目指して懸命に腕を振った。

 中村隆監督は「福森は、うちの部員の中でも本当に大変な思いをした。彼の投げている姿に、私自身も目頭が熱くなった。背負っているものがたくさんあるのだろうな、その背中にたくさんの思いが乗っているのだろうなと感じた。福森だけではないですけど、石川の方、輪島の方の少しでも力になれればと思っていますので、彼らが頑張っている姿を見て、同じベンチにいますけど、下を向いていてはいけないなとと思いました」と言及した。

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