まるで工藤と城島!日本ハム山崎福也が新人捕手・進藤のサインに首を振って配球指導

2024年03月02日 20:50

野球

まるで工藤と城島!日本ハム山崎福也が新人捕手・進藤のサインに首を振って配球指導
春季教育リーグ<日本ハム・オイシックス>3回無安打無失点と好投した先発の山崎(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 オリックスからFAで加入した山崎福也投手(31)が2日、春季教育リーグのオイシックス戦に先発。移籍後初めて本拠地のマウンドに立ち、3回無安打無失点4奪三振と快投を披露した。ドラフト2位の進藤勇也捕手(21=上武大)と初バッテリーを組み、あえて計8度も首を振って新人捕手のリードも指導。先発が確定している4月2日の本拠地開幕・楽天戦へ、上々の試運転を終えた。
 かつて95年に西武からダイエーにFAで加入した工藤公康は、高卒1年目だった城島健司のサインに首を振らなかった。あえて打たれることで、未熟だったリード面を鍛えたことで知られる。逆にこの日の山崎は何度も首を振ったが、全ては新人捕手に自らの投球スタイルを知ってもらうためだった。

 「今後、組んでいくこともあると思うので。あえて首を振っちゃったんですけど、どっしりしていてルーキーぽくない感じがした」

 移籍後初めて本拠地のマウンドに立ち、3回零封4奪三振の快投。許した走者は2回2死の味方失策のみと完璧な内容だったが、リード面はほぼ山崎だった。特に2回は打者4人全ての打席で首を振るなど、わずか3イニングで合計8度。リズムを最重視する左腕が、あえて進藤のために首を振ったのだ。

 4月2日の本拠地開幕・楽天戦はオリックス時代から専属捕手を務めた伏見とのバッテリーが決まっているが、多くの捕手に自分を知ってもらうことは重要。試合前に首を振ることもあえて伝えず、山崎は「やっぱり、グラウンド上で2人でやっていかないと覚えないと思ったので」。首を振って、進藤に反省材料を与えたかった。

 受けた進藤も「初めてなので当然分からないことの方が多かったので、首を振ってもらって良かった。勉強になりました」と、感謝する。山崎も「投げ終わってから今後に向けての投球スタイルはこんな感じ、という話しができたのでそこは本当に今日は良かったです」。実戦2試合で計5イニング無失点という結果より、大きな収穫を得た一日だった。(清藤 駿太)

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