阪神・大山 本領発揮2安打2打点 全打席で逆方向の意識出た「良いところと、まだまだなところもある」

2024年03月04日 05:15

野球

阪神・大山 本領発揮2安打2打点 全打席で逆方向の意識出た「良いところと、まだまだなところもある」
<日・神>6回、ミエセスの犠飛で生還し、ナインとタッチをかわす大山(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【オープン戦   阪神5―6日本ハム ( 2024年3月3日    札幌D )】 虎の4番が、いよいよ本領発揮だ。4回だ。1点を先制し、なお1死三塁で迎えた第2打席。阪神の大山はマーフィーの154キロを右前にはじき返した。今春オープン戦5試合目の13打席目、対外試合19打席目での初安打がタイムリー。日本ハム側である左翼席よりも多くのファンで埋まった札幌ドームの右翼席から、虎党の大歓声が沸き起こった。
 これだけでは終わらない。6回無死一塁で迎えた第3打席では、3番手・上原の146キロの直球を捉え、ワンバウンドで右中間フェンスに当たる適時三塁打。2安打2打点と得点圏で結果を出した。春季キャンプから打撃のテーマに逆方向を挙げていた主砲。「自分のやりたいこととかもありますし、良いところと、まだまだなところもある」。本人は淡々と話したが、この日は全4打席で二ゴロ、右前打、中前打、右飛と、逆方向への意識が色濃く出ていた。

 昨年のオープン戦序盤も、9試合目まで打率1割を切っており、岡田監督の一切心配していない。札幌遠征前には「去年も全然ヒット出えへんかったからな(笑い)。去年はポイントを前にしたりやってたけど、今年の場合はキャンプからあまり引っ張らんと右中間ばっかり打っとるやろ。そういう意識は去年とは全然違うよな」と取り組みの変化を指摘。全幅の信頼に応えるように、大山の状態が上向いてきた。

 あす5日からは甲子園で楽天を迎え撃つ。「残りの試合も少なくなってくる。反省をしっかり見直して一試合一試合、大事にしてやっていきたい」。開幕の3・29をしっかり見据え、一つ一つの打席を重ねていく。 (杉原 瑠夏)

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