巨人・菅野 “無問題”3回無失点 台湾での親善試合で力投 浪人時代の恩人・王建民コーチとも再会

2024年03月04日 05:30

野球

巨人・菅野 “無問題”3回無失点 台湾での親善試合で力投 浪人時代の恩人・王建民コーチとも再会
<巨人・台湾楽天>初回、巨人の先発・菅野(撮影・西川 祐介) Photo By スポニチ
 【親善試合   巨人0―0台湾楽天 ( 2024年3月3日    台北ドーム )】 巨人は3日、球団創設90周年と台北ドームの開場を記念した親善試合の第2戦で楽天モンキーズと対戦し、0―0で引き分けた。菅野智之投手(34)が先発し、毎回の4安打を浴びながらも3回無失点。昨年は故障も響きプロ11年目で最少の4勝にとどまった右腕が、復活を期す今季に向け台湾のファンの前で力投した。
 ピンチでギアを上げる。親善試合でも、それは変わらない。3回、連打と暴投で無死二、三塁。菅野は無失点にこだわった。

 「カットは良かった」と9番打者を低めの141キロカットボールで空振り三振。22年の首位打者、打点王2冠の1番・林立(リン・リー)も、140キロカットボールで連続空振り三振に斬った。2番打者は緩いカーブで二ゴロ。毎回の4安打も4奪三振で3回無失点に「たくさん課題も出た。でも結果的にゼロで抑えることができた。次につなげていきたい」と不本意ながら、杉内投手チーフコーチは「欲しいところで三振が取れる。実績、経験がものをいっているね」と評価した。

 前日の中信ブラザーズ戦は、台湾プロ野球最多の観衆3万7890人が集結。この日も3万890人が集まった。菅野は「独特の雰囲気で台湾の応援、凄いなと。なかなかこういう機会はないので先発できて幸せでした」と貴重な海外遠征での登板に感謝した。

 この日の先発は阿部監督に直訴して実現。中信の王建民(ワン・チェンミン)投手コーチから、激励のビデオメッセージを受け取ったのがきっかけだった。浪人時代の12年に米国の同じ施設でトレーニングを行い技術指導を受けた恩人。1日の台北市内のホテルでのウエルカムパーティーで再会し「まだまだ頑張って」と声をかけられ、記念撮影もした。

 打線は1安打無得点で引き分け。それでも阿部監督は「監督としてこのような試合に来られるとは夢にも思ってなかった。これだけたくさんの方が来てくれて感慨深かった。幸せな2日間になった」と台湾のファンに感謝した。(川島 毅洋)

 ≪呂明賜氏と姜建銘氏が始球式≫台湾出身で88~91年に巨人でプレーした呂明賜(ル・ミンス)氏が、始球式で打者役を務めた。阿部監督が捕手役を務め、投手役の元巨人の姜建銘(ジャン・チェンミン)氏を相手に豪快なスイングを披露。呂明賜氏は「宮崎キャンプでは練習するだけで1万人以上の観客が来てくれた。巨人は本当に人気があってプレッシャーになった」と懐かしそうだった。試合前には「オリエンタルエクスプレス」の異名で活躍した元西武の郭泰源(カク・タイゲン)氏も姿を見せ、阿部監督らと握手を交わした。

 ≪育成京本9回締め≫育成3年目右腕の京本が9回に5番手で登板し1回無失点に抑えた。先頭から2者連続四球も後続を投ゴロ併殺、三ゴロ。対外試合は計4回無失点となった。「ピンチはつくったけれど、ゼロで抑えたことはこれからのピッチングの幅が広がる」。9回に登板するのは対外試合3試合目で、経験値を高める狙いがある。杉内投手チーフコーチは「四球を出しちゃったけれど、その後、冷静に抑えたのは大したもん」と評価した。

 ≪ドラ5又木打球直撃も≫ドラフト5位左腕・又木(日本生命)がアクシデントに見舞われるも、1回2安打無失点に封じた。7回から3番手として登板。2死無走者から打球が左すね付近に直撃して倒れた。投手強襲安打となったが、すぐさま立ち上がり、後続を投ゴロ。「ちょっと骨にも当たりましたけれど、全然問題ないです。支障が出るような当たりどころではなかったので」と異常なしを強調した。

 ▼巨人山崎伊(2番手で4回から登板し3回を完全)テンポよく投げられた。新しい球場で試合ができて幸せでした。

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