巨人・堀田 奮起のプロ初セーブ 花巻市出身の22歳右腕「1軍で投げている姿が励みになれば」

2024年03月11日 05:30

野球

巨人・堀田 奮起のプロ初セーブ 花巻市出身の22歳右腕「1軍で投げている姿が励みになれば」
<神・巨>9回を終えた堀田(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【オープン戦   巨人5―4阪神 ( 2024年3月10日    甲子園 )】 ハイタッチの味は格別だった。巨人の代役守護神候補に挙がる堀田が、1点リードの9回から登板。昨季、日本一の阪神を3者凡退に封じ、公式戦、オープン戦を通じて5年目で“プロ初セーブ”を挙げた。
 「展開をブルペンで見ていて、流れがあっち側に行きかけていた。先頭を斬れたことで落ち着いて、次のバッターから入れた」
 先頭は4番・大山。初球にこの日最速149キロを投げ込むと、フルカウントから139キロチェンジアップを真ん中低めに落として空振り三振を奪った。佐藤輝、代打・ミエセスはともに遊ゴロ。阿部監督は「こういう展開で投げて、抑えて自信になる」と称えた。

 抑えの大勢は右ふくらはぎ痛でファームで調整中。19年のドラフト1位右腕が、中川、バルドナード、京本らと代役候補に挙がる。「直接はまだ何も言われてないけれど、あるなというのは思いながら準備はしている。まだ1回抑えただけなので、これから積み重ねていきたい」。現状に満足することなく、さらなるアピールを誓う。

 「僕が1軍で投げてる姿を見てもらって、少しでも励みになればいいなと思います」

 岩手県花巻市出身。11年の東日本大震災当時はロッテ・佐々木と同じ9歳だった。同市は内陸に位置するため「停電とか、物が散乱するくらいだった」と振り返るが、刻まれた記憶はそれだけではない。「停電が終わってテレビがついたら、津波の映像がバーって出ていた」。のちに沿岸部の被害の甚大さを知り心を痛めた。復興は着実に進むが、指揮官は「完全な復興をするまで、僕らもできることは協力したいと思います」と約束した。

 開幕戦を戦う阪神に対し、昨季は球団ワーストの18敗を喫した。甲子園でも3勝10敗と大きく負け越し。そんな宿敵にオープン戦とはいえ2連勝した。今年は違う。4年ぶりV奪回へ、22歳の右腕が新たな風を吹かせる。(青森 正宣)

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