JR東日本東北惜敗 宮城女川出身の鈴木聖は―好機で凡退も、応援団のため前を向く スポニチ大会

2024年03月11日 17:15

野球

JR東日本東北惜敗 宮城女川出身の鈴木聖は―好機で凡退も、応援団のため前を向く スポニチ大会
<スポニチ大会 大阪ガス・JR東日本東北>8回、代打で打席に立つも二ゴロ併殺となりベンチに戻るJR東日本東北・鈴木聖(撮影・大城 有生希) Photo By スポニチ
 【第78回スポニチ大会第3日   大阪ガス 1―0 JR東日本東北 ( 2024年3月11日    等々力 )】 JR東日本東北は昨秋の日本選手権の覇者・大阪ガスに惜敗した。7回まで両軍無得点も8回裏1死三塁から峰下に中犠飛され、力尽きた。
 不運も手伝った。直前の8回表1死一、三塁。鈴木聖歩外野手(27)が代打で登場したが二塁真正面を突くゴロで併殺に。「もう少し打球が上がれば」と西村亮監督が嘆く紙一重の一打に、鈴木は「集中していたけど…」天を仰いだ。

 宮城県牡鹿郡女川町出身。東日本大震災当時は女川第一中2年で自らは高台に避難したが、祖母の家や父・浩一さん(63)の会社が津波で流された。「町にどんどん水がたまって流されていくのは、身近で見ていました」

 13年前の惨事は記憶にとどめつつ、新たに生まれた生命の尊さは感じている。21年9月に長男が誕生。「海と陸」の架け橋になるような大きな男に育って欲しいとの願いを込め「浬陸(かいり)」と名付けた。

 「自分のプレーする姿だったり楽しく野球をする姿を、子供だけじゃなく、見てくれる人々に元気を与えられれば」と願っていた。

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