ソフトバンク・有原が開幕へ仕上がり万全 全球種試投し「狙ったところで三振取れた」

2024年03月23日 05:00

野球

ソフトバンク・有原が開幕へ仕上がり万全 全球種試投し「狙ったところで三振取れた」
<ソ・広>ソフトバンク先発の有原 Photo By スポニチ
 【オープン戦   ソフトバンク2ー2広島 ( 2024年3月22日    ペイペイD )】 ソフトバンクの有原航平投手(31)が22日、オープン戦最終登板だった広島戦で5回を投げて1安打無失点と完璧に近い投球を披露した。前回15日の西武戦では体の重さを訴えて予定より早く降板したが、力強い直球と多彩な変化球で計5三振を奪って不安を一掃。自身3度目の開幕投手を務める29日のオリックス戦(京セラドーム)に万全の状態で向かう。
 1週間後の本番が楽しみな“開幕デモ”となった。オリックスとの開幕戦のマウンドに立つ有原が完璧な投球を見せた。

 持ち味を存分に発揮し、5回1安打無四球無失点と広島打線を手玉に取った。力強い直球に緩急を交えて5三振も奪った。4回1死では3番・小園に低めのカーブを振らせて空振り三振。続くレイノルズはこの日の最速151キロの直球で空振り三振に仕留めた。ストライク先行のテンポのいい投球で、球数もわずか59球だった

 本番に向けて「いい状態できているかなと思います」と手応え十分。「来週を想定して全球種を使おうと(捕手の甲斐と)話し合っていた。その通りに投げられたと思います。直球でもファウルを取れたし、狙ったところで三振も取れた。今日みたいな投球をシーズンでやっていけたら」。4年ぶり3度目の大役へ準備は整った。

 前回15日の西武戦は4回50球を投げて2失点で降板した。90球を投げる予定だったものの、体調が万全ではなかったため、首脳陣が大事を取っての措置だった。「もう問題ない。結果も出していきたい」と臨んだ最後のオープン戦登板で言葉通りの“満点回答”。不安を一掃して大舞台へと向かう。倉野投手コーチも「安心しましたね」と笑みを浮かべた。

 ここからはオリックス打線の対策も練っていく。開幕戦の舞台となる敵地・京セラドームでは昨季3度の先発登板で防御率1・59と頼もしい数字を残しているが、「一発もあるし、つなぐのがうまい打者もたくさんいる。一人一人に集中していきたい」と気を引き締めた。

 移籍1年目の昨季は6月からの1軍昇格だったもののチームトップの10勝をマーク。今季は先発の柱としてシーズン通してのフル回転が期待されている。開幕投手を託した小久保監督も「問題ないです」と一切心配していない。全幅の信頼を置きマウンドに送り出す。(木下 大一)

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