阪神・佐藤輝 バットで守備で魅せた 左キラー健在の「宮城撃ち」 好守連発に「自分のやるべきことを…」

2024年03月23日 05:15

野球

阪神・佐藤輝 バットで守備で魅せた 左キラー健在の「宮城撃ち」 好守連発に「自分のやるべきことを…」
<オ・神>9回無死、阪神・佐藤輝は右前打を放つ(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【オープン戦   阪神0ー3オリックス ( 2024年3月22日    京セラD )】 阪神・佐藤輝がオリックス戦で3安打を放った。開幕投手最有力の左腕・宮城から2安打し、9回には右の山岡からも右前打。16日中日戦は欠場したものの、先発復帰した17日同戦以降の4試合で3度も3安打以上を放ち、4戦計17打数11安打、打率・647。主砲が完全に波に乗っている。
 「よかった。打てるのは悪いことではない。いいかなと思う」

 4回1死、カウント1―2から宮城の外角低めスライダーに食らいつき、一塁内野安打を放つと、6回先頭でも再び低めスライダーを右翼へ。3点を追う9回は山岡がカウント1―2から投じた内角高め149キロ直球を右前に運んだ。自身は昨季、対右腕の打率・247(336打数83安打)とは対照的に、左腕に対して打率・300(150打数45安打)の好成績を記録。連覇を期す今季も「左キラー」として期待が集まる。

 「4番だからどうこうするということはない。自分のやるべきことをしっかりやる」

 下半身の張りを訴えて欠場が続く大山に代わり、20日のソフトバンク戦から2戦続けて「4番」に入った。右の大砲は開幕に間に合うとされてはいるが、有事への備えは重要。経験値も豊富で「打順は気にしない」と語る強心臓の男なら、仮にシーズン中に不測の事態が起きても、安心して打線の中心を任せられる。

 「(守備は)すごくいいプレーができた。まだまだやるべきことがあるかなと思うが、よかった」

 初回2死満塁、紅林が放った頭上を襲うライナーをジャンプで好捕し、2回1死一塁では福田が放った三塁線のライナーに腕を伸ばし、グラブに収めた。抜けていれば、どちらも大量失点につながりかねない場面。シーズンさながらの集中力で、ピンチ拡大の芽をつんだ。開幕まで1週間を切った。カウントダウンが進む中、背番号8が早くも“本気モード”に突入した。 (八木 勇磨)

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