北海・片岡 倒れ込みながらつかんだ「取れるアウト」バランス失いながらも好判断で大量失点防いだ

2024年03月23日 05:00

野球

北海・片岡 倒れ込みながらつかんだ「取れるアウト」バランス失いながらも好判断で大量失点防いだ
<大阪桐蔭・北海>3回、境の打球を中堅手・片岡が転倒しながら好捕(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【第96回選抜高校野球大会第5日・1回戦   北海1-7大阪桐蔭 ( 2024年3月22日    甲子園 )】 【光る君のプレー】転んでもただでは起きない。倒れながら必死に伸ばした右手のグラブで、3アウト目をつかんだ。大阪桐蔭に4点を先制され、なお2死満塁の3回。北海(北海道)の中堅手・片岡誠亮(せいすけ=3年)は、快音を残し一直線に飛んできた打球に、一度は背走した。
 だが、この日は右翼から左翼への浜風。さらに逆風に加え、今大会は新基準の金属バットだ。「低反発バットになって打球が失速する形で伸びてこなかった」。背走から体の向きを前方にしようとした際、右足を芝にとられて前のめりに倒れ込んだ。それでも「取れるアウトは取る。そうでないと大量失点になる」という優勝候補相手のチームの決まり事を守り、バランスを失う中で打球から目だけは離さず「取れるアウト」をつかんだ。

 試合には敗れたが、最後まで諦めないプレー。聖地には拍手が起きた。(伊藤 幸男)

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