「ピート・ローズ以来の賭博スキャンダル」 水原一平氏違法賭博問題 米メディアは厳しい論調

2024年03月23日 05:15

野球

「ピート・ローズ以来の賭博スキャンダル」 水原一平氏違法賭博問題 米メディアは厳しい論調
水原一平氏 Photo By スポニチ
 米メディアは21日、騒動をコラムやオピニオンでも大きく取り上げた。厳しい論調や踏み込んだ内容が目についた。
 米ニュースサイト、ポリティコは「世界一有名な野球選手の通訳が絡んだことで、既に1989年のピート・ローズ以来となる球界最大の賭博スキャンダルだ」と、野球賭博で永久追放となった通算最多安打記録保持者のローズ氏を引き合いに出し、衝撃度の大きさを表した。

 ロサンゼルス・タイムズ紙は「水原一平の問題発覚を受けて大谷翔平は成長が必要」との見出しで、フィールド外での行動にもっと責任を持つべきだと論じた。大谷が今回の件で沈黙していることも不要な臆測を呼んでいるとし「この状況について、説明をするべきだ」と訴えた。全国紙USAトゥデーは「水原一平の解雇は大谷の偉業を伝える物語に永久にひも付けられることになる」とした。


 ≪盛んな司法取引 量刑読みづらい≫ カリフォルニア州の法律では、窃盗罪が1000ドル(約15万円)以下の罰金または3年以下の懲役、横領罪が1万ドル(約151万円)以下の罰金または3年以下の懲役で、被害が多額の場合には最長5年の刑期が加算される。水原氏が窃盗罪や横領罪で起訴される可能性はあるが、同州弁護士資格を持つ東町法律事務所の村尾卓哉弁護士は「米国は司法取引が盛んに行われており、弁護人と検察との間で交渉しながら量刑の落としどころを決めていく。日本のように量刑相場というのは読みづらい」と語った。

 また、日本の国税庁に相当するIRS(内国歳入庁)が水原氏を捜査していることに関しては「違法賭博と脱税の捜査は基本的にセット」と指摘。水原氏は「一度も勝ったことがない」と述べたとされるが違法賭博で勝った金について申告していない疑いを持たれている可能性もあるとした。

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