オリックス・宇田川「まだアピールする立場」 焦りと向き合い、復帰後の躍動へ

2024年03月23日 08:00

野球

オリックス・宇田川「まだアピールする立場」 焦りと向き合い、復帰後の躍動へ
オリックス・宇田川 Photo By スポニチ
 春の近づきを感じさせない冷風吹きすさぶ大阪・舞洲の球団施設で、オリックス・宇田川に突っ込まれた。「僕は諦めてはないですよ。まだアピールする立場で、出遅れてアピールできていないだけなので。(開幕)断念って書かれていたので、“僕は完全に諦めました”みたいな感じだったので」。昨季途中から抱えていた右肩痛が癒えきらず、春季キャンプは別メニュー調整。3月22日現在も実戦復帰までには至っておらず、同15日のスポニチ紙面では本人の言葉とともに「宇田川 開幕断念」と報じられていた。
 侍ジャパンの一員として昨年のWBCで世界一を経験し、昨季も46登板で4勝2敗20ホールド2セーブ、防御率1・77と奮闘。それでも足元を見つめ、ポジションをつかむ立場と自覚しているからこそ、自らその座を“断念”するつもりはなかった。「言っても支配下になって3年目なんで。まだまだアピールして勝ちパターンに入っていかないと。オリックスはすごい投手が多くて、どんどんいい投手が出てくるので」。募る危機感と向き合いつつ、ブレーキを踏みながら慎重に完全復活へと歩を進めている。

 「去年は焦ってしまって、完全に状態が戻る前に“いけます”と言って、結局1軍でも足を引っ張ってしまった。焦っても意味がなく無駄だと改めて分かったので」

 昨季は4月末に上半身のコンディション不良で約1カ月半の離脱。辛い離脱期間を過ごしたからからこそ、同じ轍は踏まないつもりだ。「(実戦は)できればすぐに投げたい気持ちはありますけど、やっぱりしっかり(首脳陣に)ブルペンで見てもらって、いけるって判断してもらえたら」。たとえ開幕に間に合わなかったとしても、万全の状態で復帰してから最後まで1軍戦力でいられる準備を今は進めている。 (記者コラム・阪井 日向)

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