巨人・菅野 復活中田斬り1勝!元同僚を前にギア上げ7回零封

2024年04月05日 05:30

野球

巨人・菅野 復活中田斬り1勝!元同僚を前にギア上げ7回零封
<中・巨>力投する巨人の先発・菅野(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人2―0中日 ( 2024年4月4日    バンテリンD )】 巨人の菅野智之投手(34)が4日、中日戦で今季初先発し、最速153キロをマークした直球を軸に7回4安打無失点で今季初勝利を挙げた。開幕ローテーション入りしたシーズンでは最も遅いチームの6試合目を任されたベテランの力投で、チームは連敗を3で止めて勝率5割に復帰。昨季は自己ワーストの4勝に終わった右腕が、エース復権を目指す12年目のシーズンで最高のスタートを切った。
 白球に魂を込めた。7回1死。菅野が中田に投じたのは、この日最速の153キロのど真ん中の直球。力ない一邪飛に打ち取った。フルカウントまで粘られた中、最後は力勝負。今季初勝利への道しるべにもなった盟友との対戦に「近めもしっかり投げきって、いろいろなボール使いながら真っ向から勝負ができた」と胸を張った。

 7回4安打無失点。90球で投げきったが、明らかに昨季までの同僚だった中田との対戦ではギアを上げた。開幕から5試合連続安打中と打撃好調の相手主砲との最初の対戦だった初回2死二塁のピンチでは中飛に斬り、4回は三ゴロ併殺。ともに右腕を強く振り、得意のカットボールを投げ込んだ。

 中田は同じ89年生まれ。球界を代表するエースと主砲として君臨してきた。21年途中からは共闘し「勝負強い。いつも投げている時に打ってくれる」と言えば、中田も「巨人のエース」と認め合っていた。新天地に中日を選んだオフの決断には「相当な覚悟で移籍をして頑張っている」。ともに今季に懸ける思いは強い。この日の捕手も同学年の小林。657日ぶりの「スガコバ」バッテリーで3打数無安打に抑えた。

 「先頭に立ってやってくれ」。昨年末、杉内投手チーフコーチと内海投手コーチとの食事の際に言われた言葉が響いた。キャンプ初日からウオーミングアップを先頭で行った。内海投手コーチは「覚えてくれていたというのと、覚悟が伝わってきた」。今も投手陣のウオーミングアップでは常に先頭。「一番後ろでやるのか、一番前でやるかのただそれだけなのに変わってくる。周りが“菅野さん、今年めちゃくちゃ気合入ってんな”となれば、間違いなくそれだけでプラス」と同コーチ。背番号18がやるからこそ、意味がある。

 開幕6試合目での先発は故障やWBC参加の年を除けば、12年目で最も遅い自身の「開幕戦」だった。「僕自身大きいですけど、チームとしても大きい1勝になった」と菅野。4年ぶりのV奪回には、この男の存在が不可欠だ。(小野寺 大)

 ▼巨人・阿部監督(菅野は)素晴らしかった。丁寧にいっていたのか、カウントが悪くなって大胆にいったりもできていた。

 ▼巨人・小林(今季初の先発マスクで同学年の菅野とバッテリーを組んで好リード)チームが連敗中だったけど、勝つために智之らしい投球をしてくれた。さすがだと思います。

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