阪神・岡田政権では最速の開幕6戦目で中軸入れ替え 5番・前川マルチ安打に「調子がいいからな」

2024年04月05日 05:15

野球

阪神・岡田政権では最速の開幕6戦目で中軸入れ替え 5番・前川マルチ安打に「調子がいいからな」
<神・D>4回、前川は二塁打を放つ(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神2-3DeNA ( 2024年4月4日    京セラD )】 阪神は4日のDeNA戦に逆転で敗れ、開幕2カード連続負け越しで単独最下位に逆戻りした。岡田彰布監督(66)は前川右京外野手(20)を5番に入れ、佐藤輝明内野手(25)を6番に下げる新打線を採用。2人はともに安打を放ち、阪神を率いて最も早い開幕6戦目での中軸変更は一定の成果を見せた。
 好機であと1本が出なかった。6イニングで走者を得点圏に置きながら、得点が入ったのは1イニングのみ。ただし、その1イニングで新しい打線の並びが機能した。

 4回、5番に入った前川が1死から二塁打。中川颯の低めの難しいボールを左中間に運んだ。6番に下がった佐藤輝が右前打で一、三塁へ好機を拡大し、梅野が先制打で実らせた。岡田監督は開幕6試合目にして3~5番の中軸に手を入れた。04~08年の第1次政権を含め阪神を率いては最も速い“打開策”。昨季12球団最少の69通りのオーダーで圧倒的Vを果たした知将の柔軟な仕掛けが一定の成果を挙げた。

 「まあ今やったら、前川の方が調子がいいからな」

 昨年6月13日オリックス戦以来、プロ通算3度目の5番を務めた高卒3年目の20歳は8回にも左前打を放ち、今季初のマルチ安打で打率4割まで上昇した。「(打順で)気持ちは全然、変わらない」と喜びは見せず、「次にもつながると思うし、またしっかりと準備をして試合に入りたいと思う」と表情を引き締めた。

 1点を追う8回2死一、二塁では代打・糸原の中前へ抜けそうな打球を二塁の牧に好捕されて万事休す。「なんかファインプレーに遭うなあ。チャンスでな。まあ、しゃあないけど」。岡田監督は開幕戦で巨人・梶谷にスーパーキャッチをされたことも引き合いに出して残念がった。

 逆転負けで開幕から2カード連続負け越しで再び借金2。「まあちょっと想定外やな。ちょっとやな。別にまだ2カードやから。まだ当たってない3球団があるから。今年の戦い方というのが、ちょっと分からん部分が多いし」。繰り返した「ちょっと」の誤算。動きながら、手探りで最適解を探していた。(倉世古 洋平)

 《岡田政権では最速》阪神の中軸の顔ぶれが開幕6戦目で変わるのは、岡田監督の7年間では最速。これまでは04年の8試合目で「3番キンケード、4番金本、5番桧山」から「3番浜中、4番金本、5番片岡」この時は浜中が前年右肩負傷からの先発復帰に向けた起用で、片岡は前日頭部死球のキンケードの代役起用だった。なお昨季は11試合目の4月13日に「3番ノイジー、4番大山、5番佐藤輝」から「3番渡辺諒、4番大山、5番ノイジー」に変更。佐藤輝が開幕10試合で打率.152にとどまり、てこ入れに動いた。

おすすめテーマ

2024年04月05日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム