ソフトバンク・大津「ようやくスタートしたな。本当、最高」プロ初先発で今季初勝利を飾り歓喜

2024年04月05日 06:00

野球

ソフトバンク・大津「ようやくスタートしたな。本当、最高」プロ初先発で今季初勝利を飾り歓喜
<ソ・ロ>先発初勝利の大津はファンとタッチを交わす(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク8-1ロッテ ( 2024年4月4日    ペイペイD )】 ソフトバンクの大津亮介投手(25)が4日、ロッテ戦でプロ初先発し、今季初勝利をマークした。プロ1年目の昨季は中継ぎで経験を積み、今シーズンから先発に転向。6回を投げて8安打を浴びるも1失点と粘り強い投球を見せた。打線は初回に打者11人の攻撃で6点を挙げ、右腕を強力に援護。チームは開幕から2カード連続となる勝ち越しを決めた。
 6回まで毎回の8安打されても、失点はソロ本塁打による1点だけ。大津が無四球で見事に粘り抜いて先発1勝目を刻んだ。

 「ようやくスタートしたなと思ってます。本当、最高。被安打は多かったけど、課題の粘りができました」

 立ち上がりがポイントだった。初回、先頭の愛斗を今季導入したチェンジアップの握りで直球を投げる「マッチェ」で空振り三振に抑えた。2死後、藤岡にスライダーを右翼席へ運ばれ「いつまた出るか分からない。初回、ギア入れました」。続くソトにチェンジアップを左前打されるも、以降は連打を許さない。直球含む全8球種で相手打線をかわし続けた。

 ルーキーだった昨季46試合に中継ぎで登板した。今季から先発に転向して開幕ローテーション入りを目指したが、当初6人の枠から外れていた。和田のアクシデントで巡ってきたチャンスで108球の粘投を見せた。これがプロ3勝目。昨季は6月18日の阪神戦(甲子園)でNPB史上8人目の1球プロ初勝利をマークした右腕は「去年とは違って、ひと苦労した1勝でしたね」と笑った。

 「初先発がロッテ戦でむしろ良かったと思っています」。苦い思い出を払拭できた。昨年10月16日のCSファーストS第3戦で3―3の延長10回に安田にサヨナラ打を浴び、マウンドで泣き崩れた。後日、同じ10回に藤岡に同点3ランを浴びた津森と温泉に出かけた。「終わったな~。でも考えてもしゃあない。来年、やり返そうや」。自身の開幕戦できっちりと雪辱した。

 チームは開幕から2カード連続勝ち越しに成功。小久保監督は細身右腕の“らしさ”をこう表現した。「横から見ると何(の球種を)投げているか分からんし、安打されても連打なし。ナイスですよ。100球投げて少しへばりましたけど。これから課題のスタミナをしっかりとですね」と次回への注文も添えつつ称えた。

 「球数投げてベースはできたので、次は少しテンポ良く、スタミナを鍛えて長く投げたい」と大津。先発2勝目へ向けて課題に向き合っていく。(井上 満夫)

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