ソフトバンク・仲田がプロ初安打 打席数補うためバッティングセンター通った苦労人

2024年04月30日 05:00

野球

ソフトバンク・仲田がプロ初安打 打席数補うためバッティングセンター通った苦労人
<ソ・西>7回、プロ初安打を放つソフトバンク・仲田(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク5―4西武 ( 2024年4月29日    みずほペイペイD )】 背番号69の福岡市民が、実家から自転車で10分の本拠地でプロ初安打を刻んだ。仲田慶介内野手(24)は1―4の7回1死一塁の場面で代打起用され、西武・高橋から粘り、7球目の高め直球を中前打。開幕前支配下選手登録され、出場9試合、2打席目で待ち望んだ一打が生まれた。
 「いつか絶対1打席、チャンスは来ると思って準備していた。思い切って振っていけたこと。凄く良かった」。この一打から2点差に迫る反撃の1点が生まれ、柳田のサヨナラ劇へとつながった。

 内外野を守れる両打ちの快足強肩万能野手として川村、緒方と2桁背番号をゲットし、先に初安打を記録した2人に追いついた。
 育成選手時代は主に二塁手と外野手。1軍では慣れない三塁、遊撃を任され「胃痛が背中までに来てしんどかったけど、それももう慣れました」と苦しみつつ、プロの重圧に少しずつ慣れてきた。

 出番のない打席を補うため、学生時代に通った福岡市内のバッティングセンターで140キロの軟式球を最前列に立って目を慣れさせていた。「仲田さんですか?」と声をかけられることもあった。

 2軍監督時代から努力、姿勢を称えてきた弟子の初安打に小久保監督も手放しで喜ぶ。「2打席目ですからね!初ヒットは誰(から)や?と言われたら“高橋光成”と胸張って言える投手から打った。自慢していい」。

 福岡大大濠、福岡大と進み、21年の育成ドラフト14位入団。指名は全体最終128番目だった男が、プロとしての一歩を刻んだ。

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