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巨人・小林誠司「絶対勝つぞっていう気持ちで智之と一緒に臨みました」 適時打も放ち、胴上げ捕手に

2024年09月28日 22:46

野球

巨人・小林誠司「絶対勝つぞっていう気持ちで智之と一緒に臨みました」 適時打も放ち、胴上げ捕手に
<広・巨>6回、右翼線適時打を放った小林(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人8―1広島 ( 2024年9月28日    マツダ )】 巨人の小林誠司捕手(35)が4年ぶり優勝の瞬間をベンチではなくグラウンドで迎え、歓喜の輪に加わった。
 8番に入り、5試合ぶり今季36度目のスタメンマスク。同学年の盟友・菅野智之投手(34)とは開幕から24試合連続で先発バッテリーを組んで今季42試合目に臨んだ。

 すると、菅野を8回6安打1失点の好投に導いただけでなく、6回には2―1の場面で貴重な追加点となる右前適時打も放って力投を続ける菅野にリボン付きの得点を送った。9月1日の阪神戦(甲子園)以来となる今季8打点目。2死三塁の場面で門脇が申告敬遠され、試合前打率.150の小林がもぎ取った大きな3点目だった。

 ラストイニングの9回は50試合目登板の高梨、そして守護神・大勢のボールも受け、フル出場。プロ3年目で初の胴上げ投手となった大勢とマウンドで抱き合う最高のフィナーレだ。

 小林は4年ぶり優勝に「率直な気持ちは、そうですね…本当にうれしいですし、僕もホッとしています」と第一声。

 優勝が決まる大一番でのスタメンマスクについては「それはもう巡り合わせだと思いますし。ホントに監督もみんなも思っていたように1試合1試合だったので。今日もいいタイミングで回ってきただけなんで。やっぱり1試合1試合、今日も絶対勝つぞっていう気持ちで智之と一緒に臨みました」と謙虚に語った。

 試合前、いつものスガコバタイム。「いやもう、勝つために、いつもと変わらないように、変わらずどうやったら勝てるのかっていうのを考えながらずっと話してました」と会話の内容は冷静そのもの。初回、1番・秋山を遊ゴロに打ち取ったが、門脇がエラー。だが、ともに表情一つ変えず、硬さの見える若手たちを背中で引っ張った。

 これまで何度も優勝を経験している。だが、今年の優勝は「年齢も上のほうですし、やっぱり今年の優勝は特別な気持ちですね」と話す。

 目の前で門脇が敬遠され、適時打を放ったシーンについては「それはもう当然の策だと思いますし、やっぱり打席に立たせてもらったことに凄く感謝の気持ちと、絶対やっぱり打ってやるぞっていう気持ちで入りました」。小林が打つと、誰が打つより盛り上がる巨人ベンチ。一塁ベース上で最高の“誠司スマイル”を浮かべて会心のガッツポーズを見せ、この日も仲間を最高の雰囲気に呼び込んだ。

 チームにとっても、菅野にとっても、小林にとっても、そして、信じて使い続けてくれた阿部慎之助監督(45)にとっても大きな一打。「ああいう場面で打てるように練習もしていますし、なかなか結果には表れないけど、ああいうところで打てるのは日頃の積み重ねだと思うので。やっぱり諦めずに頑張りたいなとは思います」と最後は胸を張った。

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