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巨人・丸佳浩「うるっとしちゃった」 プロ17年目の進化 ゴジラの助言受け昨年のリベンジ

2024年09月28日 22:12

野球

巨人・丸佳浩「うるっとしちゃった」 プロ17年目の進化 ゴジラの助言受け昨年のリベンジ
巨人・丸 Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人8-1広島 ( 2024年9月28日    マツダ )】 巨人が混戦のセ・リーグを制し、2020年以来4年ぶり39度目(1リーグ時代を含めると48度目)のリーグ優勝。阿部慎之助監督(45)が就任1年目で見事な手腕を発揮した。丸佳浩外野手(35)は今季序盤から1番で打線をけん引。優勝の原動力になった。
 「(コーチの)川相さんが泣いている姿を見た(岡本)和真が、泣いてて、それをみてちょっとうるっとしちゃった」とうっすらと涙を浮かべた。

 今季の戦いを振り返り、「いやー苦しかったですね」と本音がポロリ。「本当にここやられたらやばいなということが何回もあったので、そういうところで、本当に何とか耐えて耐えてシーズン序盤からそう言う戦いでしたけど、本当に最後、みんなの力が一つになって、勝ち取れた優勝なのかなと」と続けた。そして、残り3試合での決着に「141試合目で決まることってなかなかないと思う。本当に凄い、しびれるシーズンだったし、すごいいい経験になったシーズンだったのかなと思います」と興奮気味に語った。

 プロ17年目。シーズン途中から打席で軸足となる左足の「角度」を変えた。開幕当初はつま先を捕手側に向けて構えていたが、バッターボックスのラインに平行に近い角度に変更。「これまではステップする右足が開くのが嫌で、左足のつま先を開いていた。今はステップするときに、そんなに開く感じがないので、こうしてます」と明かす。

 4月下旬から1番に座り、打線をけん引。昨年の4から倍の8盗塁も決めた。「体にむち打って頑張ってます」。そう笑ったが、雪辱のシーズンだった。

 昨年は打撃の状態が上がらず、故障もあって11年ぶりに規定打席到達を逃し、打率・244に終わった。今年2月の宮崎キャンプで臨時コーチを務めた同じ左打者の松井秀喜氏に「真っすぐの平均球速が上がっているんですけど、松井さんはメジャーで真っすぐに対応するために変えたことはあるんですか?」と質問。「スピードは慣れだから、特に変えずに、慣れていけばいいと思うよ」と助言を受け、150キロを超える直球も苦にせず、好調をキープした。

 胴上げ前には阿部監督と話す姿もあったが、「うれしすぎて覚えてない」という。「何て言っていたかな。“やってやったぜー”だったかな。うれしすぎると、人間忘れちゃうんですよ」と35歳のベテランは無邪気に笑った。27日現在、1番としてチームトップの出塁率・361をマークするなど、復活を果たしたヒットメーカーが奪冠をかみしめた。

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