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巨人・坂本勇人が歓喜の涙 苦しみぬいたプロ18年目 ここぞの存在感で“有言実行”の頂点

2024年09月28日 22:12

野球

巨人・坂本勇人が歓喜の涙 苦しみぬいたプロ18年目 ここぞの存在感で“有言実行”の頂点
<広・巨>優勝を決め、抱き合う岡本和と坂本(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人8-1広島 ( 2024年9月28日    マツダ )】 巨人が混戦のセ・リーグを制し、2020年以来4年ぶり39度目(1リーグ時代を含めると48度目)のリーグ優勝。阿部慎之助監督(45)が就任1年目で見事な手腕を発揮した。坂本勇人内野手(35)が公私で慕う新指揮官を頂点に導いた。
 優勝しマウンドで歓喜の輪をつくると、涙を流す阿部監督を10度胴上げ。重圧から解放された安ど感からか、ナインと喜び合う坂本も目を真っ赤にし涙を流した。

 この日は「5番・三塁」でスタメン出場。6―1と大量リードの9回に、ダメ押しの中前適時打を放つなど2安打1打点で存在感を示した。

 苦しさ、悔しさを味わったプロ18年目だった。4番の岡本和とともに阿部監督から「バントはさせない」と信頼され開幕5番を託された。しかし調子が上がらず、6月末に出場選手登録を抹消された。

 「なにをどうしていいか。やれることは全部やる」。35歳が猛暑のジャイアンツ球場の坂道を何度もダッシュした。2軍調整中に心配した前監督の原辰徳氏や、前々監督の高橋由伸氏の訪問も受けた。助言をもらい、2週間のファーム調整で懸命に原因を探った。7月12日に1軍に再合流。勝負どころで存在感を発揮した。2位・阪神に1ゲーム差に迫られていた23日の甲子園での直接対決では、0―0の7回に代打で決勝打。26日のDeNA戦では4回に勝負を決める7号2ランを放った。

 今季は1年目のオフから自主トレに誘われるなど、公私で慕う阿部監督が新指揮官に。就任の報告も周囲より一足先に受けた。2月の春季キャンプインを前に宮崎・青島神社の絵馬には「日本一 阿部さん 男にする!」と書き込んだ。就任時も、ファーム調整中も特段、言葉はかけられていない。「特に言われてない。信頼されていると思う。期待を裏切らないように」。23日の阪神戦での代打決勝打を「信じてよかった」と喜んだ指揮官を約束通り、頂点に導いた。

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