×

巨人・吉川尚輝 4安打3得点躍動「少し貢献できたのかな」 不動の二塁手に成長 8年目で初のフル出場へ

2024年09月28日 21:22

野球

巨人・吉川尚輝 4安打3得点躍動「少し貢献できたのかな」 不動の二塁手に成長 8年目で初のフル出場へ
<広・巨>7回、吉川は安打を放つ(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人8-1広島 ( 2024年9月28日    マツダ )】 巨人が混戦のセ・リーグを制し、2020年以来4年ぶり39度目(1リーグ時代を含めると48度目)のリーグ優勝。阿部慎之助監督(45)が就任1年目で見事な手腕を発揮した。吉川尚輝内野手(29)が不動の二塁手としてチームをけん引した。
 この日は4安打3得点の大暴れで打線をけん引。4安打は9月7日のDeNA戦(東京D)以来、今季3度目の活躍だった。「いや、ね。本当に、なんか〝今日決めたい〟っていうみんな気持ちもありましたし、何とか(打てた)。結果的にはいい形で塁に出れたんでよかったと思います」と表情を崩した。

 歓喜の胴上げに参加し、「4年ぶりですけど、4年前は僕は何もできなかったので、こうやって今年は少し貢献できたのかなって思いますし、そういう意味ではうれしかったです」と今季を振り返った。

 「ガラスの天才」はもういない。高い身体能力を誇りながら、度重なるケガで離脱を強いられてきた吉川。昨年までの7年間で届かなかったフル出場目前、チームではここまで岡本和と2人のみの全試合出場を続け4年ぶりの優勝に貢献した。

 球界屈指の二塁守備だけでなく、優勝争いが激しさを増す中で、10日の広島戦から3番に定着。阿部監督からも「存在感を凄く出してくれている。チームを引っ張らなくちゃという自覚が芽生えてきた」と信頼を寄せられる不動の二塁手となった。

 自分の体と向き合い続けた時間が結果に表れた。昨季シーズン終了後に行われたファンフェスタ。配信で行われた占いコーナーで「ヨガをやってみたら」と勧められた。「もともと興味があった」とすぐ行動に移し、オフ期間にヨガを試した。

 シーズン中は全体練習の1時間前にはグラウンドでトレーナーとともに体を確認。休養日は一歩も外に出ず全てを休息に当てる日もあった。「そこら中痛いよ」と笑うが、毎日出るために欠かさなかった準備。阿部監督が主任直後に内野で唯一、レギュラーを確約しなかった二塁で大きな存在感を見せた。

おすすめテーマ

野球の2024年09月28日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム