ドジャース・由伸 松坂以来日本人投手2人目WS勝利!7回途中1安打1失点 打者に合わせてダル流変幻

2024年10月28日 01:30

野球

ドジャース・由伸 松坂以来日本人投手2人目WS勝利!7回途中1安打1失点 打者に合わせてダル流変幻
<ドジャース・ヤンキース>2回まで無失点に抑える山本(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【ワールドシリーズ第2戦   ドジャース4ー2ヤンキース ( 2024年10月26日    ロサンゼルス )】 ドジャースタジアムは総立ちだ。初めて本拠で起きた「ヨシコール」。7回、山本が先頭のスタントンを二飛に抑えるとマウンドに来たデーブ・ロバーツ監督とガッチリ握手を交わした。「少しホッとした」とベンチに向かうと、5万2725人の観衆が大歓声で迎えた。
 「声援は凄くうれしく思いました。リードを守り切れたことがよかった」

 初めてのワールドシリーズ(WS)のマウンド。最速98マイル(約158キロ)と74マイル(約119キロ)のカーブの39キロの球速差に、スプリット、スライダーで相手の強力打線を寄せ付けなかった。唯一の安打は、3回2死からのソトの右越え同点ソロ。「うまいこと打たれてしまった。打者が凄かった」と切り替え、6回1/3を1安打1失点に抑えた。WSの日本投手勝利は、07年松坂大輔(レッドソックス)以来17年ぶり2人目。WS初先発で6回以上を1安打以下は67年ジム・ロンボルグ(レッドソックス)以来57年ぶりの快挙だった。

 大砲2人も6打数無安打に封じた。ア・リーグ本塁打王のジャッジから2三振、スタントンも外野まで打球を運ばせず、いずれも3打数無安打。足の上げ方を一球ずつ微妙に変え、直球も右打者の外角へはカット、内角へはツーシーム気味に動かした。「いろいろ試行錯誤しながら一人一人何とか抑えられた」と地区シリーズで投げ合ったパドレス・ダルビッシュから学んだ投球術がさえた。ヤ軍戦は6月7日の7回2安打無失点と合わせ、13回1/3を3安打1失点。ジャッジも「カーブやスライダーの組み合わせでうまく攻めていた」と脱帽した。

 第6戦まで延びれば中5日での登板は確定的だ。12年総額3億2500万ドル(決定時約462億円)の大型契約でメジャー移籍した山本の快投。米メディアも「3億2500万ドルの男はやっぱり特別だ」と称えた。(笹田 幸嗣通信員)

おすすめテーマ

野球の2024年10月28日のニュース

特集

MLBのランキング

【楽天】オススメアイテム