沢村賞“最終候補”は巨人・戸郷とソフトバンク・有原も「投高打低の時代でもう少し成績が出てもいい」

2024年10月28日 17:15

野球

沢村賞“最終候補”は巨人・戸郷とソフトバンク・有原も「投高打低の時代でもう少し成績が出てもいい」
<沢村賞選考結果記者発表>会見する堀内委員長(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 「沢村賞」の選考委員会(堀内恒夫委員長)が28日、東京都内で開かれ、2019年以来5年ぶり6度目の「該当者なし」とすることが決まった。
 午後1時開始予定の沢村賞発表が約45分間もずれ込むほど選考は難航。堀内委員長は厳しい表情で「いろいろな意見が出たが、それを一つにまとめるのに時間がかかった。結論から申しますと、一本化が難しく、該当者なしとさせていただきます」と語った。

 委員会内で名前が浮上したのは巨人・菅野、戸郷、ソフトバンク・有原、日本ハム・伊藤、DeNA・東だったという。その他にも多くの投手の名前が挙がる中で、最後に絞られたのは戸郷と有原の2人だったことが明かされた。

 堀内委員長は「誰かひとりを、ベストピッチャーを選びたい。これが根底に流れている考え。しかし数字を見ていると、選考して一人に絞るのは非常に難しい。全部で(選考基準が)7項目あるなかで、4項目くらいの成績だと残念。投高打低の時代でもう少し成績が出てもいいと思う」と寂しさを口にした。

 ▽沢村賞 プロ野球史上初の無安打無得点試合を達成した伝説の大投手、沢村栄治(巨人)を記念し、1リーグ時代の1947年に制定。シーズンで最も優れた先発完投型の投手に贈られる賞で、2リーグ分立の50年からはセ・リーグの所属投手だけが選考対象、89年から両リーグに広げられた。選考基準は(1)25登板以上(2)完投10試合以上(3)15勝以上(4)勝率6割以上(5)200投球回以上(6)150奪三振以上(7)防御率2.50以下の7項目。

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