ソフトバンク・モイネロ 好投7回途中3失点 登録は左打ちも右打席でバント成功「自信あった」

2024年10月28日 06:00

野球

ソフトバンク・モイネロ 好投7回途中3失点 登録は左打ちも右打席でバント成功「自信あった」
<D・ソ>2回、右打席で送りバントを決めるモイネロ(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ第2戦   ソフトバンク6―3DeNA ( 2024年10月27日    横浜 )】 救援を担っていた時と同様にブルペンカーに乗って初回のマウンドに登場した。ソフトバンクのモイネロが7回途中3失点の好投で日本シリーズ初白星を飾った。
 「特段、意図はなかったけど、今日は少し長めにした方がいいかなと思った」。試合開始ぎりぎりまでブルペンで調整し、日本シリーズ初の先発マウンドに臨んだ。これが奏功し、立ち上がりからエンジン全開。防御率1・88でタイトルを獲得したシーズン同様に試合をつくった。

 5回1死では打球が直撃する強襲安打のアクシデント。打球は幸いベルトに当たり、続投した。桑原に2点二塁打を浴びるも動じずに、なお1死一、三塁では警戒していた牧をチェンジアップで遊ゴロ併殺に仕留めピンチ脱出。「チームの勝ちにつながる最低限の仕事はできました。良い投球ができたと思う」と胸を張った。

 横浜スタジアムは今年6月7日のDeNA戦でプロ初打席に立ち、初安打も放った球場だ。登録上は左投げ左打ちだが、母国キューバでは子供の頃から両打ちだった。“パワーの右、技術の左”とのことだが「バントは右の方が自信があった」。2回1死一塁の第1打席では右投手の大貫に対して右打席で送りバントを決めて役目を果たした。

 来日8年目。流ちょうに日本語を話し、最近ではフグ刺しを好むなど、日本の生活や文化に慣れ親しんできた。今季の先発転向も入念な準備に加えて抜群の適応力で、周囲の想定も上回る成功を収めた。鷹が誇る頼もしい左腕がチームを連勝に導いた。 (木下 大一)

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