ソフトバンク・山川 シリーズ初安打が先制V2ラン 日本S14連勝呼んだ 「しっかりと押し込めた」

2024年10月28日 05:30

野球

ソフトバンク・山川 シリーズ初安打が先制V2ラン 日本S14連勝呼んだ 「しっかりと押し込めた」
<D・ソ>初回、先制2ランを放った山川はどすこいポーズ(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ第2戦   ソフトバンク6―3DeNA ( 2024年10月27日    横浜 )】 SMBC日本シリーズ2024は27日、横浜スタジアムで第2戦が行われ、ソフトバンクが6―3でDeNAを下して、2勝0敗とした。4番の山川穂高内野手(32)が初回に日本シリーズ初本塁打となる先制の左越え2ラン。3安打3打点と大暴れし、パ・リーグ2冠王の実力を存分に発揮した。チームは18年からのシリーズ記録をさらに更新する14連勝。29日の第3戦からは11年第7戦から16連勝中の本拠地に舞台を移して行われる。
 プロ11年目で初めて臨む日本シリーズの大舞台。第1戦から通算5打席目での初安打は山川らしい一発だった。初回2死一塁でカウント1―2と追い込まれるもDeNA先発・大貫のカーブに反応してバットを振り上げる。左翼スタンド最前列に着弾する先制2ランとなった。

 「反応できてしっかりと押し込めた。やり慣れていない球場ですし、確信はなかった」

 詰まりながらもスタンドまで運び、ダイヤモンドを一周した後には三塁側ベンチ前で日本シリーズ初の本塁打パフォーマンス。「どすこーい!」とお決まりポーズを豪快に決めた。

 前日26日の第1戦は3打数無安打2三振だったが、最終打席には12球粘って四球を選んだ。「映像を見直すと振りは悪くなかった」。一夜明けて第1打席から最高の結果を出すと一気にゾーンへと突入した。

 牧原大の右前適時打で2点を加えた3回には無死一塁から左前打でチャンスメーク。5―0で迎えた4回2死二塁では3番手・浜口のスライダーを左前適時打した。「別に打球は気にしない。いずれも結果的に点につながったのは良かった」。これぞ本塁打、打点のリーグ2冠王の実力だ。

 日本ハムとのCSファイナルSでは3試合で打率・500、3本塁打、6打点でMVPを獲得し、日本シリーズ第2戦で3安打3打点の大暴れ。小久保監督は「山川が先制していい流れで試合を運ぶことができたし、前半はうまくつながった」と称えた。

 気の合う仲間との気分転換も効いた。同じ沖縄出身で同学年の嶺井、野村勇と23日にハマスタ近くで焼き鳥を食べて決起した。年下の野村勇には打撃や守備について熱弁し、自身のモチベーションも上げた。

 チームは18年第3戦から日本シリーズ14連勝。あす29日からは本拠地でファンの熱い声援を受けて戦う。頂点まであと2勝。小久保監督は「あと2つ勝つのみ」と気勢を上げ、山川は「打って勝てばいい」と4年ぶりの日本一へチームを導く思いをさらに強くしていた。 (井上 満夫)

 ○…山川(ソ)がシリーズ1号の決勝2ラン。チーム4番打者の決勝本塁打は(☆は初本塁打)
年  打者名 対回戦肩書
55 飯田 徳治巨(2)先制
61 野村 克也巨(1)先制
15 李 大 浩ヤ(2)先制
15 李 大 浩ヤ(5)先制
18☆柳田 悠岐広(5)サヨナラ
24☆山川 穂高D(2)先制
 と5人で6本目。そのうち敵地では15年第5戦の李大浩以来、初本塁打は18年柳田以来で、ともに2人目だ。

 ≪ソフトバンクは8度目の2連勝発進≫
 ○…ソフトバンクは前身の南海、ダイエーを含めて21度目の日本シリーズ出場で8度目となる2連勝スタート。過去7度のうち6度は日本一に輝いている。唯一、敗れた巨人との2000年はダイエー側の不手際でパ本拠地開催予定日に福岡ドームを確保できず、3連戦→4連戦の変則日程で開催された年だった。

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