ポニーリーグ
奈良ポニーFOD 全国大会出場へ前進。一丸野球で接戦制した
2020年08月17日 00:30
野球
「打たせて取るピッチングができました。試合を重ねるごとにみんなが成長していて、野手が本当によく守ってくれました」
初回こそ2四球などで先制を許したが、2回以降はストライク先行の投球でチームのリズムを作り上げた。与えた四球は、その二つのみ。85球の球数制限があるため7回完投こそならなかったが、83球で19個のアウトを奪った。
中谷にとっては、リベンジの一戦でもあった。前回7月23日の対戦では2回途中4失点で降板。序盤から劣勢を強いられたチームは2―16の5回コールド負けを喫していた。それからわずか3週間。今度はチームに千金の、リーグ戦初白星をもたらした。
「中谷も頑張っていたし絶対に抑えて勝つつもりでした」
3年生右腕の藤本大輔も意地を見せた。7回1死走者なしから2番手として登板。2番からの上位打線だったが、全球ストレートの真っ向勝負で後続をニゴロ、中飛に封じた。
全員でつかんだ勝利だった。10日の愛知稲沢戦では5回コールドで完敗。だが、13人の選手たちはうつむことなく、勝利に対する思いをこれまで以上に強くした。LINEを用いて選手同士で積極的に意見交換。13日に行われた自主練習にも大半が参加し、自らの課題を探し求めた。堀泰人監督は言う。
「選手一人一人から“勝ちたい”“練習をしたい”という思いが芽生えてきた。実力は兵庫神戸さんの方が上だったと思いますが、自分たちで勝ちを呼び込めるような取り組み、雰囲気を出せるようになったのだと思います」
22日に予定されている堺・京都連合戦に勝利すれば、全国大会出場が決まる。「しっかり勝ちきれるように頑張ります」。副主将でもある藤本は気を引き締めた。