ポニーリーグ
月刊ポニーリーグ12月号㊦ 直接的就職支援とIBA事業継承を制定
2021年01月11日 06:00
野球
「野球しかしていない、野球しか知らないという子どもたちが非常に多い。とことん野球を追求してほしいと思う一方で、これまでは出口がおそろかになっていた部分があった。ご家族も含めそういう不安を払しょくするためにも、就職までしっかり支援する必要があると感じております」
今回、タッグを組む2社は、いずれもアスリートに特化した就職支援で実績を残してきた。野球以外の経験値が乏しい選手が就職活動に直面した際、那須事務総長は「頭をもみほぐしてあげながら、自分自身を見つめるにはそれなりの時間が必要」と考える。両社とも複数回のカウンセリングを実施することで、潜在化していた「それぞれの思い」を顕在化。選手たちが希望する業種、業態を選定していくという算段だ。
厳しい練習に耐え抜いてきた中で培われた強い精神力、体力、そして仲間を大切にする気持ち。野球を通じて学んだことは、決して少なくないだろう。「アスリート特有の特殊性は必ずある」。那須事務総長は最後に力強く結んだ。
『IBA事業を継承』
少年軟式野球国際交流会(IBA―Boys、以下IBA)は、少年軟式野球を通じて軟式野球の普及・進化を図るとともに、国際交流および青少年の健全育成への寄与を目的として1982年3月に設立された。国内大会の実施だけではなく、日本代表を結成して他国と親善交流試合を開催。国際感覚の養成にも重きを置いており、ポニーリーグの活動理念と一致する部分は多い。今回の事業継承を受け、那須事務総長は「ケガの予防を考える上で学童期からの啓蒙(けいもう)は必要不可欠。IBAとタッグを組むことで、学童期からポニーの野球に親しんでもらいたい」と語った。