ポニーリーグ
月刊ポニーリーグ3月号 筑後リバーズが3年ぶり2度目の全国制覇 第5回全日本選抜中学硬式野球大会
2021年04月14日 09:05
野球
「沖縄で当たってなかったので、自分もビックリしました。監督から気合を入れてもらって打てました」
投げては先発した近藤慶次郎が5回途中まで、1安打1失点に封じた。2番手の今村涼太郎も2回1/3を無安打無失点。予選リーグからの計5試合を4失点という鉄壁の守備で、3年ぶり2度目の春王者に輝いた。
「決勝は1年生の今村が経験のないなか、頑張って投げていた。その姿に上級生が奮起してくれた。3年前に比べると力は劣るが、こういう粘りがあるんだと感心しました」
01年の創部早々からチームを率いる入部英徳監督は、ナインを称えた。指導する上でのモットーは「野球の技術先行になってはいけない」。助け合いの精神や、礼儀正しさなどの人間力を高めることに時間を割いてきた。今大会は1試合の上限75球などポニーリーグ特有の球数制限の中、複数投手の育成に着手。計5投手でライバルたちをねじ伏せた。
「本当にうれしいです。キャプテンとしてチーム全体のことを考えてやってきました。優勝は一試合一試合を大切に戦ってきた結果です。これに満足することなく、これからの大会も優勝を目指して頑張ります」
主将を務める松永葵は、さらなる躍進を誓った。兄の翔さんも3年前の初優勝に貢献。兄弟そろって、チームの歴史に名を刻んだ。