ポニーリーグ
月刊ポニーリーグ8月号 奈良ポニーFODが3位入賞で夢の全国へ
2020年09月01日 21:02
野球
「7月のリーグ戦で負けて、練習から“一発目”を大切にするようにしてきました。粘って勝てるようになっていく中で、野球をいつもより楽しく思えるようになりました。チームとしてのあるべき姿が、少しは分かった気がします」
主将を務める森井大成は充実の表情で言葉をつないだ。転機は15日の京都戦。前回は5回コールド負けした強敵に延長8回まで食らいつき、自信を深めた。「オレたちがやってきたことは間違っていない」。先のリーグ戦では3試合にコールド負け。悔しさを知ったナインは、練習から1球への集中力を高めた。グラウンド外でもLINEを用いて選手間で情報交換。自発的に「どうすればチームに貢献できるか」を考えるようになり、今回の躍進につながった。
2014年にチームを創設する際、堀泰人監督はチーム名にある願いを込めた。「大好きな野球を通じて一人一人が自分らしさに気づき、人生の主人公となって生きていくための力をつけてほしい」。その名もフィールド・オブ・ドリームズ。あれほどまでに、ひ弱だった姿は、もうどこにもない。たくましさを増した選手たちは、自らの手で夢の舞台へとたどり着いた。