【名人戦】豊島将之九段が藤井名人に一矢報いる1勝「5局目につながったのは良かった」オホーツク決戦へ

2024年05月19日 20:50

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【名人戦】豊島将之九段が藤井名人に一矢報いる1勝「5局目につながったのは良かった」オホーツク決戦へ
名人戦第4局2日目の対局に臨む豊島将之九段(日本将棋連盟提供) Photo By 提供写真
 将棋の藤井聡太名人(21)=王将を含む8冠=に豊島将之九段(34)が挑む第82期名人戦7番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)は19日、大分県別府市「割烹旅館もみや」で第4局2日目が指し継がれ、豊島九段が95手で藤井名人から待望の初勝利を挙げた。藤井名人の初防衛は3勝1敗でお預け。第5局は26、27日に北海道紋別市の「ホテルオホーツクパレス」で行われる。
 「負けました」。藤井名人の投了を受けて第4局を振り返った豊島九段は、夜戦に突入した際には「ちょっとミスしてしまったと思っていたのでそんなに見通しは立っていなかったです」と語った。勝利を確信したのは「結構最後の方です」と、表情を変えずに返答。カド番から乱戦を制し藤井名人との対局の連敗を止め「5局目につながったのは良かった。すぐに次があるので、コンディションを整えて自分なりに精いっぱいやっていきたい」と前を見据えた。

 豊島が39、41手目に左桂を2段階活用したお返しとばかり、藤井も40、42手目に2段階活用。「天使の跳躍」の応酬という、見応え十分のやりとりが2日目午前に展開された。豊島が44分を費やせば、藤井も100分の長考。午前中は桂馬が動いただけとなった。

 正午、昼食休憩に入った。持ち時間9時間から豊島が5時間19分、藤井が5時間41分を消費。そして一矢報いたい豊島九段がわずかにリードした局面で夕食休憩に入った。

 夜戦に突入した第4局。一度は藤井が押し返し五分の戦いになったが、ジワリと豊島九段が形勢有利に進めた。

 別府市での名人戦は1953年以来2度目。当時の大山康晴名人に升田幸三八段が挑み、升田が勝利した第12期第3局だった。1日目、大駒がお互いの駒台を行き来する横歩取りならではの展開に続き、読みと読みがぶつかった。

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