【名人戦 第4局2日目】豊島九段が初勝利 名人戦では1423日ぶり白星 対藤井戦の連敗を12で止める
2024年05月19日 21:51
芸能
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豊島の変化球で第4局は始まった。初手で角道を開け、3手目では飛先の歩を突かず1筋の端歩を突いた。一手の価値が高い序盤において一手パスに近く、秘策の存在を匂わすスタート。時折採用する振り飛車の可能性もあったが、5手目で2筋の飛先を突いて居飛車を明示した。
藤井が飛車で横歩を取って横歩取りが確定。豊島が誘導したとも受け取れる戦型選択に、土俵際の対戦成績、そして21年度叡王戦、王位戦、竜王戦、22年度王位戦と、藤井とのタイトル戦連敗ストップへの意欲が見えた。
全8冠中、最古の歴史を誇る名人戦。藤井が勝てば、名人が初防衛を4タテで制すのは73年度の中原誠16世名人(76)以来51年ぶりだった。終局後、豊島から盤面中央へ飛車を打たれ、王頭を狙われた61手目周辺を悔い、「その前で工夫が必要だったかなと思う」と反省。第5局へ向け「またすぐにある。切り替えて頑張りたい」と前を向いた。
別府市での名人戦は1953年の第12期第3局以来71年ぶり。当時の大山康晴名人に升田幸三八段が挑み、升田が勝利した。挑戦者勝利の歴史は繰り返された。