藤井聡太名人「ちょっと陣形に傷が多くて受けに回っても何か受けきらないかなと…」攻め合い受けた理由語る

2024年05月19日 21:36

芸能

藤井聡太名人「ちょっと陣形に傷が多くて受けに回っても何か受けきらないかなと…」攻め合い受けた理由語る
藤井聡太名人(中)が見守る中、立会人の深浦康市九段(左)に名人戦第4局の封じ手を渡す豊島将之九段(日本将棋連盟提供) Photo By 提供写真
 将棋の藤井聡太名人(21)=王将を含む8冠=に豊島将之九段(34)が挑む第82期名人戦7番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)は19日、大分県別府市「割烹旅館もみや」で第4局2日目が指し継がれ、豊島九段が95手で藤井名人から待望の初勝利を挙げた。藤井名人の初防衛は3勝1敗でお預け。第5局は26、27日に北海道紋別市の「ホテルオホーツクパレス」で行われる。
 豊島の作戦を堂々と受ける形で始まった第4局。2日目午前は桂馬しか動かない長考合戦、そして乱戦が続く中で豊島が終始リードする形から夜戦に入った直後には形勢を五分に押し返した藤井。しかし、均衡した形から豊島がミスを誘い、藤井が急に崩れるというあまり見ることがない展開で勝負が決した。

 豊島の95手を受け、一度天を見上げひと息ついた藤井名人は負けました」と一礼。今7番勝負で初黒星を喫し、序盤の自身の評価について「判断が少し甘かったかなということは考えていました」と冷静に語った。

 2日目は受けに回らず攻め合いを選択した判断については「(序盤で)こちらの王形が乱れていたので自信がなかった。そのあたりの判断が少し甘かった。ちょっと陣形に傷が多く、受けに回っても何か受けきらないかなと。それで攻めにいったんですけど…」と回想。先手番有利から、一度は五分に押し戻したかに見えたが「すぐに負ける形ではなくなったのではないかと思っていました」と、その時点での心境を明かした。

 対豊島戦の連勝も12でストップし、初防衛はお預けとなったが「すぐに(第5局が)あるので、気持ちを切り替えて頑張りたいと思います」とサバサバした表情で次戦を見据えていた。

おすすめテーマ

2024年05月19日のニュース

特集

芸能のランキング

【楽天】オススメアイテム