今くるよさん死去 膵がん 「今いくよ・くるよ」女流漫才の草分け的存在 ふくよかな体型「どやさ」で人気

2024年05月28日 17:05

芸能

今くるよさん死去 膵がん 「今いくよ・くるよ」女流漫才の草分け的存在 ふくよかな体型「どやさ」で人気
今くるよさん Photo By 提供写真
 漫才コンビ「今いくよ・くるよ」で1980年代の漫才ブームをけん引した今くるよ(いま・くるよ、本名酒井スエ子=さかい・すえこ)さんが27日、膵がんのため大阪市の病院で死去した。76歳。京都市出身。通夜は30日午後7時、葬儀・告別式は31日午後1時から公益社天神橋会館(大阪市北区)で営む。お別れ会の予定は現在のところないという。
 1970年に夫婦漫才「島田洋之介・今喜多代」の今喜多代さんに弟子入りし、その後、高校時代の同級生で同じソフトボール部だった今いくよさんと「今いくよ・くるよ」を結成。細身で濃いめのメークとつけまつげがトレードマークのいくよさんと、ふくよかな体型に派手な衣装のくるよさんは強いインパクトで笑いを呼び込み、1980年代の漫才ブームを支えた。くるよさんは威勢よく「どやさ」という言葉でも知られた。

 女性同士の漫才コンビの先駆け的存在としても活躍。女性同士の珍しいコンビに、当時はオーディションでも罵声が飛んできたという。そんな中で2人で励ましあいながら芸の道を進んだ。


 ▽所属する吉本興業のコメントは以下の通り

 弊社所属 今くるよ(いま・くるよ、本名・酒井スエ子、さかい・すえこ、年齢非公表)が5月27日(月)、膵癌のため、大阪市内の病院で逝去しました。通夜は5月30日(木)19時、葬儀告別式は5月31日(金)13時、大阪市北区天神橋4‐6‐42の公益社 天神橋会館で執り行われる予定です。

 京都市出身。1970年に今喜多代に弟子入りし、その後、高校時代の同級生で同じソフトボール部だった今いくよ(2015年5月に逝去)と「今いくよ・くるよ」を結成。細身で濃いめのメークとつけまつげがトレードマークのいくよと、ふくよかな体系に派手な衣装のくるよがお互いのルックスやファッションなどをネタに、体を張った軽妙な掛け合いで人気を集めました。1980年代の漫才ブームにのって一世を風靡し、その後も女性漫才師のパイオニアとして、劇場やテレビ番組、CM、映画など多方面で活躍しました。

 後輩たちに舞台衣装の靴やスーツをプレゼントしたり、食事をごちそうしたりと、後輩思いの一面もあり、お腹をポンとたたくしぐさや、両手を顔の前で交互に前後し「どやさ」という言葉は、くるよを慕う後輩たちがこぞってマネをし、くるよの代名詞的なギャグになりました。

 1981年「上方お笑い大賞」金賞、1982年「花王名人大賞」最優秀新人賞、1984年「上方漫才大賞」大賞を受賞するなど、数々の賞を受賞。また、関西演芸界の発展と振興に貢献したとして、 2023年に今いくよ・くるよで「第26回上方演芸の殿堂入り」を受賞しました。

 近年は、いくよが亡くなった後、ユニットを組んだこともある中川家ら後輩の活躍を楽しみに過ごし、2022年4月、なんばグランド花月で開催された吉本興業創業110周年特別公演「伝説の一日」に出演したのが最後の舞台になりました。

 皆様には、故人生前に賜りましたご厚誼に深く感謝しますとともに、謹んでお知らせ申し上げます。

 なお、自宅住所、喪主は非公表とさせていただきます。通夜・葬儀告別式への一般の方のご参列およびメディアの方の取材は固く辞退させていただきます。お別れ会の予定は現在のところありません。

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