王将戦挑戦者決定リーグ 広瀬章人九段が近藤誠也七段下す

2024年10月04日 16:48

芸能

王将戦挑戦者決定リーグ 広瀬章人九段が近藤誠也七段下す
王将戦挑戦者決定リーグ白星発進の広瀬章人九段(撮影・我満 晴朗) Photo By スポニチ
 将棋のALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)は4日、東京都渋谷区の将棋会館で挑戦者決定リーグの1局を行い、後手の広瀬章人九段(37)が近藤誠也七段(28)を60手の短手数で下した。
 成績は広瀬1勝、近藤1勝1敗。

 相掛かり戦型となった今局は序盤から激しい展開。近藤は2枚の桂で広瀬の王頭に照準を定め、9五に進めた角も絡めて猛攻を仕掛けた。しかし広瀬は飛車の動きに工夫を見せて冷静に切り返す。王頭に殺到した2枚の桂を捕獲し、その桂を60手目に5三へ打って飛車取り。15時1分の早期投了を導いた。

 「序盤は前例がない形になって、桂馬が跳んでくると怖い形。妥協すると歩損が響きそう。踏み込んでどうかなというところでした」と広瀬。指しやすく感じ始めたのは「(50手目で)1三桂と跳ねて(近藤の)2枚の桂が取れる形になった時」という。

 「(45手目)▲9五角に△5四飛が利いたのが結構大きかった気がします」

 王将リーグは3期ぶりの復帰。初戦を快勝で飾り「この一カ月ほど、あまり勝ってなかったので(苦笑)、リーグに向け心機一転、気持ちを切り替えて臨みました」とはにかんだ。

 敗れて1勝1敗となった近藤は「(39手目)▲8五歩△同桂の時、桂を跳ね違える筋(▲6五桂)で何か技が掛かるのではと軽い気持ちだった。実際は何もなくてひどかった」と振り返り、「9五角と2枚の桂馬で手になればいいと感じていたが、(48手目)△8四歩で簡単に(角道を)止められたのをうっかりした」と悔しがった。

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