服部六段、2度目新人王へ先勝 勝率1位棋士がついに9割超え!2度目なら過去10人中6人が後にタイトル
2024年10月04日 17:45
芸能
服部は昼食休憩明け、高田に天王山への角出を許して飛車を1筋へ押し込められ、劣勢を自覚した。最終盤も失着があり、高田に詰みがあった。それでも粘り強く指し、巧みに体を入れ替えた。今年度成績を19勝2敗へ伸ばし、今年度勝率を全棋士トップの・905(未放映のテレビ対局を除く)まで伸ばした。
新人王戦は26歳以下、六段以下、前期三段リーグ成績上位者などの参加資格がある若手の登竜門。服部は一昨年度開催の第53期の優勝者で、今回2度目の優勝を目指す。
2度の優勝となれば過去10人しかおらず、うち十八世名人資格を持つ森内俊之九段(54)ら6人は後のタイトルホルダー。4歳下に藤井聡太王将(22)=7冠=という強力ライバルがいるが、将来のタイトル争いへ存在感をアピールする舞台としたい。
一方の高田は初の番勝負進出。藤井と同学年、同じ中京圏出身のホープで知られる。服部とは過去4戦4敗だっただけに、「実力差を考えると苦しい番勝負だが善戦できた。次は詰み逃しがないようにしたい」。先手番へ移る21日の第2局への意気込みを示した。