ラブレターズがキングオブコント王者!初決勝から13年…賞金の使い道は塚本「学資保険」溜口は…
2024年10月12日 21:48
芸能
お決まりの賞金の使い道について塚本は「学資保険」と堅実回答。溜口は「米をいただいたが子供のために備蓄したい」と語り笑いを誘った。
蛙亭、カベポスター、ザ・マミィなどバラエティー番組でも人気のコンビが準決勝で脱落。波乱の大会を制したのは、2年連続ファイナリストの実力派コント師だった。
ファーストステージは、まさかの2年連続トリだった。引きこもりの息子を抱える、ケンカが絶えない中年夫婦が、息子のポケットからどんぐりが出てきたことをきっかけに、その行動範囲を血眼になって調査するネタを演じい、475点を獲得。2位タイに滑り込んだ。4位や団との得点差はわずか1点。薄氷の戦いだった。
続く最終決戦のネタは、「YOUは何しに海岸へ?」。舌っ足らずの金髪の外国人風男性(溜口)が釣りをしながら、海辺にたたずむ女性(塚本)をナンパするも、女性が見舞われた残酷すぎる運命に驚かされ続ける…というカオスなネタで勝負した。このネタで472点を加算し、合計947点。946点のロングコートダディ、945点のファイヤーサンダーを大接戦の末にかわし、頂点に立った。審査員の「かまいたち」山内健司は「大事なあの舞台で、自分らの一番やりたかった、一番バカなネタを持ってきたラブレターズが良かった」と、その勇気を称賛した。
2人はすぐにTBS系「情報7daysニュースキャスター」に生出演。溜口は「ずっと負け続けていた人生だったので、自分の人生で勝つシナリオがあるとは思わなかった。むちゃくちゃうれしいです」と歓喜した。
2人とも日大芸術学部出身。脚本家・三谷幸喜氏からは「後輩なんですよね。ずっと応援してました」と祝福されたが、塚本は「うそつけ!」と猛ツッコミで笑わせた。
2009年4月に結成。ともにお笑い志望ではなかったが、アマチュアとして08年のキングオブコントに出場。11、14、16年と決勝大会に進んだ。しかしノックアウト方式の14年は1回戦で大敗、16年もファーストステージ最下位と苦杯をなめた。しばらく停滞が続いたが、単独ライブや対バン、トークライブと地道にステージで技術を磨き続けた。
今回が5度目の決勝大会。11年大会では、すっかり人気者になったロバートとも戦った経験がある。MCの浜田雅功は「5回目!すごいよ?」とシンプルな言葉で称賛した。
5回の決勝は実力のあかしでもあるが、溜口は「恥ずかしい数字だとも思っている」と打ち明けた。「これ以上は回を重ねないように。(決勝)当日は決めて、気合いを入れて」。今大会での頂点に立つことを決意して臨んだ。
大竹まことらのシティボーイズや、阿佐ヶ谷姉妹が在籍するASH&Dコーポレーション所属。塚本は「事務所の先輩シティボーイズさんに早く報告したい」と、歓喜の報告を楽しみにしていた。
キングオブコント2024は大会史上最多の3139組がエントリーし、コント芸日本一の称号と優勝賞金1000万円をめぐる、し烈な争いを繰り広げた。決勝大会はcacao、コットン、シティホテル3号室、ダンビラムーチョ、ニッポンの社長、ファイヤーサンダー、や団、ラブレターズ、隣人、ロングコートダディが出場した。審査員は飯塚悟志(東京03)小峠英二(バイきんぐ)秋山竜次(ロバート)山内健司(かまいたち)じろう(シソンヌ)。
大会はTBS系「お笑いの日2024」内で午後6時30分から生中継され、浜田雅功(ダウンタウン)がMCを務めた。
◇ラブレターズ ツッコミの塚本直毅、ボケの溜口佑太朗により2009年結成。アマチュア時代の08年からキングオブコントに挑戦。11年にはファイナリストになり、7位と大健闘した。最高成績は23年の6位タイ。M-1グランプリは不参加。シティボーイズ、阿佐ヶ谷姉妹らが在籍するASH&Dコーポレーション所属。