【コラム】川本治
南野は移籍して正解!!ダブルトップ下で躍動、持ち味生きる
2021年02月08日 08:00
サッカー
サウサンプトンに移籍し、システムが変わったことは南野にはプラスだった。リバプールでは3トップの左が多く、前向きにボールを受けて前のスペースを使うことが多かった。サウサンプトンは4―2―2―2で、2トップの後ろにトップ下を2人置いている。南野は左のシャドーで、中央でプレーすることが多い。ゴールを背にボールを受けることが多かったが、ゴールに近い位置でプレーでき、ボールもより多く触れるのでゴールに絡める。この位置の方が持ち味が出せて南野のゴールも増えると思う。
また南野はファウルを受けることが多く、チームとしてもいい位置でFKをもらえるのは大きい。FKが得意なウォードプラウズがいて、セットプレーは大きな得点源になっているからだ。この日も2点目は南野のパスから得たFKをウォードプラウズが決めた。
日本代表でもトップ下をやることがあるが、動き方は違う。サウサンプトンのやり方は動きに制約があるものの、ゴールに近い位置でプレーできることは南野には好都合。周囲とのコンビネーションが高まり精度の高いパスが来るようになればもっとゴールも決められる。ゴールは攻撃の選手にとってなによりも説得力がある。いい移籍だったと思う。(元ジェフ市原強化部長)