宮市はスピード、技術、スケールのいずれも他の選手と比べ抜けていた。今までの日本人選手にいないタイプで、全盛時のフランス代表FWアンリやオランダ代表FWバベルに似たプレースタイル。3トップの左ウイングでプレーしたこの日は、ボールに触るたびに相手DFを置き去りにしていた。縦にドリブル突破してクロスでアシストした1点目は、その凄さを象徴するプレーだった。
アーセナルに入団するが、もしJリーグでプレーすることになっていたら1年目から出場するチャンスがあったはず。スピードがあるので途中出場でも生きるタイプだし、チーム事情によっては先発もあっただろう。ただ、フィニッシュの精度に課題がある。この試合でも、落ち着いてシュートを打つことができていれば、後半に2得点できていたはずだ。(元ジェフ市原強化部長)