【コラム】川本治 サイドからのワイド展開必要 2011年12月01日 06:00 サッカー <INAC・アーセナル>優勝カップを手に笑顔の川澄奈穂美 Photo By スポニチ 【INAC神戸1-1アーセナル】アーセナル・レディースはパワフルだったが、INAC神戸はプレッシャーの中でパスをつなぎ、ポゼッション・サッカーができていた。代表だけでなく、クラブでも世界レベルに達していることを証明した。 気になったのは縦に急ぎすぎること。縦の攻撃ばかりだと中盤の選手が疲れてしまう。もっとワイドに、サイドを使った攻撃を仕掛けないといけない。近賀からのアーリークロスに大野が飛び込んだ場面があったが、あの形を多くつくることだ。 INAC神戸には沢と、速くて強くて技術がある池笑然という2人の“心臓”がいる。沢がいるから池笑然が生き、池笑然がいるから沢が生きる。なでしこジャパンも沢が中心だが、周りの選手が池笑然のレベルまで成長すればもっと強くなる。(元ジェフ市原強化部長)