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【橋本マナミ 恍惚のグルメ】肉+キャベツで燃え上がる食欲
2019年08月07日 12:00
社会
オススメは2、3人向けの「焼肉7点盛り」(6480円)。総量は500グラム超え。リブロースのカブリ、リブゲタ、ランプ、ツラミ、サガリ、タン、ハツが並んでいます(仕入れによって変わります)。
細かいサシが入るカブリは脂のうま味が濃厚でおいしい。リブゲタはリブロースを包んでいる骨に密接したお肉で、軟らかくて肉本来の持つ甘みが伝わってきます。全てのお肉が塩コショウだけの味付け。肉と脂のうま味をダイレクトに堪能していた私に「キャベツをお肉で巻いて食べてみてください」とオーナーの松田章さん。そう、これがこのお店流の食べ方なんです。
お通し(300円)としてお皿いっぱい出てくるキャベツの千切りにしょう油ベースのタレをかけ、小皿でグッとつぶして十分にタレを染みこませたキャベツを巻くんです。食べてみると、タレの甘みが肉に合う。さらにキャベツが肉をさっぱりした爽やかな味わいに変えていくんです。お肉大好き女子の私ですが、キャベツを巻いた方がおいしく感じる。こうすることでお肉がドンドン進むお客さんが多いそうです。最近すぐもたれていた私の胃もここではキャベツ効果で好調です。
肉にキャベツって栄養学的にも理にかなっているんですよね。“天然の胃腸薬”って呼び名もあるほど、胃腸の調子を整える力があるんです。含まれているビタミンUは別名キャベジン。胃の粘膜を再生する作用があるとか。昔から揚げ物にキャベツの千切りが付いているのも納得です。だからキャベツ巻きのお肉は無理なく、たくさん食べられるわけです。
リブロースの中心にあるリブロース芯(1380円)、リブロース芯に巻き付くような形のマキロース(1580円)もオススメ。リブロースはお肉のうま味がしっかりと出ているし、マキロースは軟らかくておいしさをジュワッと感じます。
この店はメニューに焼き肉の定番のカルビがないのが特徴。「カルビは2、3枚で“もう肉は食べなくていい”ってなることがある。カルビのないお店をつくりたかった」と松田オーナー。ロースはカルビに比べて脂が少ないけれど、ここの肉は焼くと炎が上がります。ロースでも良質な脂のものを選んでいるんだそうです。炎で脂も落ちるのでヘルシーになりますね。胃がもたれることなく、たくさんお肉が食べたい。そんなあなたの願望をかなえてくれるお店です。
【おいしさ引き立つ絶品肉料理の数】「A5ランク牛肉コロッケ」(590円)も人気。やっぱり焼き肉屋さんならではのお肉のおいしさが前面に出ています。「湯引き盛り合わせ」(1080円)はタンやシマチョウ、ハツなどのホルモンを湯がいて、しょう油と唐辛子で味付けしたもの。ピリッとした辛さと食感でお酒が進みます。「サーロインの冷しゃぶ」(1200円)はとろけるようなお肉の軟らかさがたまりません。
◆肉酒場 神奈川県川崎市中原区小杉町3の26の8。(電)044(733)1855。JR南武線、東急東横線・武蔵小杉駅から徒歩7分。営業時間は午後5時~11時(ラストオーダー午後10時)。月曜定休。(不定休あり)「黒豆マッコリ」「米マッコリ」「モモマッコリ」(グラス480円、甕=かめ=1680円)などお酒の種類も多数。
◆橋本 マナミ(はしもと・まなみ)1984年(昭59)8月8日生まれ、山形県出身の34歳。映画「地獄少女」(11月15日公開)に骨女役で出演。1メートル68、B86・W60・H88。