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【飯豊まりえ マチメシ!】ふわ~りかき氷とあま~い再会
2019年08月21日 12:00
社会
階段を上がり扉を開くと「ごぶさたしております。見つけてくれてありがとうございます」。青山さんの出迎えの言葉に感動。また巡り合えてうれしいです。
10種あるかき氷の中から「黒みつきなこ」(900円)を注文しました。これは以前のお店からのお気に入り。窓際のカウンター席で待っていると、登場したのはかわいらしいグラスにこんもりともられたかき氷。そうそうこれです!フワフワの氷に黒蜜ときなこの色合いも良く、いかにも“インスタ映え”しそう。さっそく一口。んっ…味がちょっと違う。以前はスッキリした味わいでしたが甘みを強く感じます。黒蜜が濃くなってておいしいっ!フワフワの氷とフワフワのきなこを一緒に口の中に入れるのも不思議な感覚でたまりません。でもなんでだろう?私の味覚が変わったのかな(笑い)。青山さん、味ちょっと変わりました?「あっ分かります?以前よりも味が濃い黒糖に替えたんです。味をよく覚えてていただいて、さすがです」。褒めていただきました(笑い)。やっぱりそうだったんですね。
「原宿のお店を閉めた後にもいろいろなお店を手伝っていたので今までの集大成と思っていただければ」。かき氷を運んでもらった時に青山さんは「飯豊さん、大活躍されてますね。自分は何も変わっていないんで」なんて言われていましたが、とんでもない。多くの経験から進化させたかき氷を作り出しているじゃないですか。生まれ変わった味を堪能できて大満足です。
「甘寛」さんは今年2月にオープン。下北沢は青山さんが子供のころからなじみのある町だそうです。店の中はノスタルジックな喫茶店って感じ。以前のお店は京都を感じさせる和風な雰囲気だったので全然イメージが違います。コンセプトは“大正ロマン”でアンティーク調のシャンデリアや置物、窓枠には色ガラス。壁には青山さんが大好きという大正ロマンを代表する画家竹久夢二の絵が飾ってあり、かかる音楽もその年代のもの。「大正時代の喫茶店をモチーフに、ちょっとしゃれた当時の女学生さんが学校帰りにお茶をしにくるイメージでつくりました」と青山さん。趣を感じます。
ひっきりなしに訪れるお客さんの数は1日に100人くらい。「原宿時代のお店のお客さんもけっこういらっしゃってくれますね」(青山さん)。それでもまだ、新たにオープンしたことを気づいていない方もいると思います。前のお店がなくなって、私みたいに寂しいと思っている方に知ってもらえるきっかけになったらうれしいな。
《インスタで話題“飲める”わらび餅》もう一つの人気メニューが「生わらびもち」(1080円)。「甘寛」さんを発見したのはインスタグラムでこれを見つけたからでした。きなこが別のお皿に乗っているのが特徴的。食感はトロトロでツルッと口の中に入り、まさに“飲める”わらび餅。「練りたてを固める前に一瞬だけ冷水で締めてすぐに提供します。固まる前にお出しするのでそのように感じるのでしょうね」と青山さん。みずみずしさに黒蜜のほどよい甘さが抜群です。
▽甘寛 かき氷は豊富に10種で「練乳」(900円)、「宇治抹茶」(950円)などが人気。期間限定メニューもあり。抹茶、黒糖、和三盆の3種の寒天が入った「あんみつ」(850円)もオススメ。世田谷区北沢2の9の24、博雅ビル2階。小田急小田原線、京王井の頭線下北沢駅から徒歩3分。(電)03(6804)9287。営業は正午~午後8時。月曜定休(祝日の場合は営業、翌日の火曜休業)。
◆飯豊 まりえ(いいとよ・まりえ)1998年(平10)1月5日生まれ、千葉県出身の21歳。テレビ朝日ドラマ「サイン―法医学者 柚木貴志の事件―」(木曜後9・00)に出演中。フジテレビ系「にじいろジーン」(土曜朝8・30)ではMCを担当。趣味は読書。1メートル67。血液型B。