ジョセフJ「世紀の番狂わせ」再び!来年W杯直前VS南アフリカ

2018年11月18日 05:30

ラグビー

ジョセフJ「世紀の番狂わせ」再び!来年W杯直前VS南アフリカ
<日本・イングランド>円陣で気合いを入れるジョセフHC(撮影・吉田 剛) Photo By スポニチ
 ラグビー日本代表が来年のW杯日本大会開幕直前の9月初旬に、壮行試合として世界ランキング5位の南アフリカと対戦することが、17日までに明らかになった。南アフリカは15年イングランド大会の1次リーグ初戦で日本が大金星を挙げた世界屈指の強豪。「世紀の番狂わせ」再現で、本番へ勢いを付ける。
 日本中を熱狂させた、あの試合が4年ぶりに再現される。関係者の話を総合すると、本番直前にティア1と呼ばれる世界最上位グループの強豪との対戦を望んだ日本側と、早期に来日して気候や環境に選手を慣らしておきたい南アフリカ側の思惑が一致。国際統括団体ワールドラグビーを含む調整は大詰めを迎えており、来年9月第1週にW杯の試合会場で対戦する方向だ。

 日本代表は来年7月にパシフィックネーションズ杯で3試合を戦い、最終調整として8、9月に2試合を計画している。当初は本番直前に故障者が出るリスクを恐れ、ティア1より格下のティア2との対戦を計画していたが、代表首脳陣はより強度の高い試合が必要と判断。W杯優勝2度で、19年大会も優勝候補に挙げられる南アに白羽の矢が立った。

 機運醸成にも、これ以上のないマッチアップと言える。15年大会は日本国内の盛り上がりやファンの期待を欠いたまま南ア戦を迎えたが、大金星によって空前のラグビーブームが起きた。今年10月の大会組織委員会の発表によれば、大会認知度は全国平均で68・3%まで上昇したが、まだまだ十分ではない。老若男女を興奮させた対戦カードの実現で、大会への熱を一気に沸騰させることも可能だ。

 これで日本は16年以降の4年間で、ティア1の10カ国全てと対戦することになる。かつては強豪国と対戦すらしてもらえなかった弱小国を、一目置かれる存在へと変えたのも南ア戦。4年ぶり2度目の激突を経て、悲願の8強入りへと出陣する。

▽15年W杯の南アフリカ戦 大会開幕翌日の9月19日、英南部のブライトンで対戦。日本は前半を10―12で折り返した。後半も、五郎丸のトライやPGで南アに食らい付くと、3点差のロスタイムに、スクラムを起点とした攻撃から、途中出場のWTBヘスケスが左隅に逆転トライ。34―32で大金星を挙げた。SH田中がマン・オブ・ザ・マッチを獲得し、世界のメディアから「世紀の番狂わせ」「史上最大の下克上」などと称賛された。

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