未来夢 単独トップ 初優勝へ攻めた3日連続60台

2018年11月18日 05:30

ゴルフ

未来夢 単独トップ 初優勝へ攻めた3日連続60台
12番、ティーショットを放つ堀川未来夢 (撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアーダンロップ・フェニックス第3日 ( 2018年11月17日    宮崎県 フェニックスCC 7027ヤード、パー71 )】 2打差の3位から出た堀川未来夢(みくむ、25=Wave Energy)が7バーディー、1ボギーの65で回り、通算12アンダー、201で単独首位に立った。18番では林の中からピンに寄せてバーディーを奪うなどショットにさえをみせた。賞金ランク1位の今平周吾(26=フリー)らが2打差の2位。松山英樹(26=LEXUS)は通算3アンダーで30位に上昇した。
 この日最大のピンチでも攻めの姿勢は貫いた。第2打をグリーン右の林に打ち込んだ18番。ピンまで72ヤードの地点で、堀川はキャディーと入念に作戦会議を開いた。視界には高くそびえる木。下を通した方がいいというキャディーの助言にも「上を行く自信があったし、チャンスがあると思ってトライした」と勝負を懸けた。ロブショットは木を越え、ピン横30センチに着弾。難なく沈めてバーディーで締めた。堀川は「これまで3日目にあがってしまうことが多かったが、落ち着いてプレーができた」と満足そうに振り返った。

 4戦前のブリヂストン・オープンから、片手でアプローチする練習法を採用した。「練習前に約50球左手一本で打って、その感覚のままアイアンショットを打つとイメージが良くなった」。14番では残り170ヤードから8Iでピンそばにつけるなど、安定したショットが自身初の3日連続60台を導き出した。

 初優勝が懸かる最終日。小学校の頃から知る賞金ランク1位の今平と同組となった。「昔から今平周吾は同学年の中でも別格。彼に勝って優勝したい」。夢をかなえるためのお膳立てが整った。

 ◆堀川 未来夢(ほりかわ・みくむ)1992年(平4)12月16日生まれ、神奈川県出身の25歳。6歳からゴルフを始め、日大時代には国体個人戦2連覇など実績を残す。2015年にツアー初参戦し、同年に賞金ランク41位で賞金シードを獲得。16年にシード落ちも17年に復帰した。過去の最高は15年ブリヂストン・オープンの2位。今季の賞金ランクは34位。1メートル76、84キロ。趣味は映画観賞。

 ≪今平2位浮上≫12位から出た今平はボギーなしの6バーディーで回り、通算10アンダーの2位に浮上。「最終日にチャンスのある位置で終えることができて、目標通り」とうなずいた。後半の3つのバーディーはいずれも1メートル前後のチャンスにつけたもので、「今日はショットが良かった」。賞金ランク首位に立つ26歳は、2打差で追う同学年の堀川と最終組で回るが「(同学年と言うのは)あまり気にはならないですね(笑い)。いつも通りやりたい」と静かに闘志を燃やした。

おすすめテーマ

2018年11月18日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム