札幌五輪“渡りに船”IOC総会延期 汚職事件の逆風一転、候補地一本化年明けずれ込みも

2022年09月10日 04:55

五輪

札幌五輪“渡りに船”IOC総会延期 汚職事件の逆風一転、候補地一本化年明けずれ込みも
理事会後にオンラインで記者会見するIOCのアダムス広報部長 Photo By 共同
 国際オリンピック委員会(IOC)は8日にスイスのローザンヌで理事会を開き、札幌市が招致を目指す30年冬季五輪の開催地を正式決定する総会(インド・ムンバイ)を来年5~6月から同9~10月に延期すると発表した。インド・オリンピック委員会がガバナンス(組織統治)に問題を抱えているためで、今年12月までに改善されなければ資格停止や総会開催国の変更などを検討する。IOCのアダムス広報部長は五輪開催地の選定が「柔軟性のあるプロセスになる」と指摘。年内としていた候補地の一本化が年明けにずれ込む可能性も出てきた。
 30年冬季五輪の札幌招致活動は東京五輪汚職事件を受け、猛烈な逆風が吹き荒れている状況。だが、開催地決定が遅れれば批判が収まり、札幌にとって“渡りに船”となる可能性がある。アダムス広報部長は理事会で汚職事件の議論はなかったとし、大会組織委員会元理事の「一個人が関与したとみられる疑惑」と強調した。

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