【玉ノ井親方 視点】貴景勝 休むのも選択肢 次に10番勝てば良い

2023年05月15日 19:20

相撲

【玉ノ井親方 視点】貴景勝 休むのも選択肢 次に10番勝てば良い
<夏場所2日目>貴景勝(右)を寄り切りで破る琴ノ若(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 【大相撲夏場所2日目   ○琴ノ若(寄り切り)貴景勝● ( 2023年5月15日    両国国技館 )】 今場所は上位陣の中で大関の相撲が一番不安がある。
 先場所痛めた左膝に加え、この日の貴景勝は右膝の周辺もテーピングを施していた。左をかばっているうちに右も痛めてしまったようだ。稽古総見の時から左をかばっていたと聞いていたが、初日の相撲で悪化させてしまったのかもしれない。

 琴ノ若戦も立ち合いで当たっているように見えたが、足が前に出ていなかった。相手が右を差しにくるのが分かっていながら、何の反撃もできない。左でおっつけようとするが、下半身に不安があるから力が入らない。ただ左をあてがっているだけで、簡単に差されて寄り切られた。

 初日、2日目の相撲を見る限り、状態は良くない。先場所から急ピッチで仕上げてきたものの、4関脇や横綱の相撲内容と比べると差は歴然。先行きの不安は隠せない。

 今場所は大関の責任感で土俵を務めているのかもしれない。ただ、ここはしっかり休んで膝を治すことも選択肢の1つ。たとえ大関から陥落しても、来場所10番勝てば、また復帰できる。このまま出続けて症状を悪化させるより良いのではないか。(元大関・栃東) 

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