照ノ富士 阿炎を突き落とし8場所ぶり連勝発進「圧力をかけようとしたら相手が崩れていた」

2023年05月15日 19:30

相撲

照ノ富士 阿炎を突き落とし8場所ぶり連勝発進「圧力をかけようとしたら相手が崩れていた」
<夏場所2日目>阿炎(右)を突き落としで下す照ノ富士(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 【大相撲夏場所2日目 ( 2023年5月15日    両国国技館 )】 両膝のケガなどから復活を期す横綱・照ノ富士(31)が前頭筆頭・阿炎(29)を突き落とし、初日から2連勝とした。立ち合いで阿炎のもろ手突きをまともに受けたが、一歩も後退しない。逆に阿炎が右膝から土俵に崩れ落ち、その踏み込みの強さを印象づけた。
 「当たって圧力をかけようとしたら相手が崩れていた。今日に限っては圧力をかけることができたのかなと思う」

 正代を右からのすくい投げで退けた初日は押し込まれて土俵を背負った。それでも2日間に共通するのは下半身の安定感だろうか。藤島審判長(元大関・武双山)は「もろ手突きを下から跳ね上げた。(阿炎の足が流れたのは照ノ富士の)圧力がそうさせた。本来の相撲じゃないから状態が分かりやすい」と仕上がりの良さを指摘した。

 連勝発進するのは昨年初場所以来8場所ぶり。その間、昨年夏場所は黒星発進しながら12勝で7度目の優勝を果たした。カド番大関の貴景勝に早くも土が付く一方、一人横綱の力強さが際立っていた。

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