【林享の目】6位瀬戸 バタフライでの突っ込み過ぎが後半に響いた

2023年07月27日 22:14

競泳

【林享の目】6位瀬戸 バタフライでの突っ込み過ぎが後半に響いた
<世界水泳 競泳 男子200メートル個人メドレー 決勝>6位に終わる瀬戸(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【水泳世界選手権第14日 ( 2023年7月27日    福岡 )】 男子200メートル個人メドレーで6位に終わった瀬戸だが、銅メダルを獲得した400メートルと共通して言えるのは、最初のバタフライで突っ込みすぎて、その後の泳ぎに響いているということ。好調時はスピードを出しながらも、背泳ぎ以降につなげられるような、楽な入り方ができていた。
 以前は個人メドレーと200メートルバタフライを両立することで相乗効果が生まれていたが、今大会は個人メドレーに絞っている。マルシャン(フランス)やフォスター(米国)ら、最近は両立する選手が好結果を残している流れがある。レーススケジュールにもよるが、再びバタフライにも出場することで、前半に体力をため、瀬戸らしい泳ぎができるのではないだろうか。

 世界選手権初出場で女子200メートルバタフライで5位に入った三井は、大きな経験になったと思う。決勝はやや雰囲気に飲まれたように見受けられたが、この経験が必ず来年のパリ五輪につながる。身長1メートル63と決して大きいわけではないが、大きな泳ぎができる選手で、後半にテンポを上げた時も維持できれば、もっとタイムを伸ばせる。まだ19歳。パリでは女子の中心選手として期待したい。(92年バルセロナ五輪100メートル平泳ぎ4位、東海学園大監督)

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