リザーブ中村亮土がカンフル剤に「無理矢理ボールを動かした」5連戦で出場2試合もW杯代表入りをアピール

2023年08月06日 01:51

ラグビー

リザーブ中村亮土がカンフル剤に「無理矢理ボールを動かした」5連戦で出場2試合もW杯代表入りをアピール
中村亮土 Photo By スポニチ
 【ラグビーリポビタンDチャレンジカップ2023パシフィックネーションズシリーズ最終戦   日本12―35フィジー ( 2023年8月5日    東京・秩父宮ラグビー場 )】 世界ランキング12位の日本は、同10位のフィジーに12―35で完敗した。前半7分にフランカーのピーター・ラブスカフニ(東京ベイ)が危険なタックルでレッドカード。14人の戦いを強いられた中、後半22分から入ったCTB中村亮土(東京SG)が流れを変えるプレーを見せた。
 中村はアウトサイドセンターのディラン・ライリー(埼玉)に代わったものの、定位置と言えるインサイドセンターへ入り、12番の長田智希(埼玉)が13番の位置へ。すると「全員が足が止まっていたので、無理矢理ボールを動かして、アタックし続けるプランを(遂行した)」。バックスラインが息を吹き返し、1人少ない日本が攻勢に。後半37分にはゴール前ラックからSH流大(東京SG)のパスをブラインドサイドで受け取ると、クイックハンズで瞬時に大外のWTBセミシ・マシレワ(花園)へ。チーム2トライ目をアシストした。

 戦況を読み、戦術を選択する的確な判断に加え、チーム随一のすきるを発揮した中村。「やるべきことをやった感じ。10番とどういう方向性でアタックするのかは、同じ絵を見て、サポートしたいと思っている。外側の選手も心地よくプレーできるように、オーガナイズしたいなというのは心がけている」。バックスラインの調整役として、いかんなく存在感を発揮した。

 この5連戦で先発したのはオールブラックス・フィフティーンとの第2戦のみで、出場もわずか2試合に留まった。33人のW杯代表入りは、決して保証された立場ではないだけに、「この何週間か、いろんな思いを消化しながらやってきた」という。それでも18分間のプレーで、2大会連続の大舞台へアピールに成功。「どうなるか分からないが、やるべきことはやった。あとは天命を待つ」と話した。

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