飛躍の秋へ、十両・獅司が「3人連続ぶつかり」でスタミナ強化

2023年08月31日 16:01

相撲

飛躍の秋へ、十両・獅司が「3人連続ぶつかり」でスタミナ強化
ぶつかり3人掛かりでスタミナ強化する獅司 Photo By スポニチ
 ウクライナ初の関取で東十両8枚目の獅司(26=雷部屋)が31日、さいたま市中央区の雷部屋で幕下以下と14番取った。新十両だった名古屋場所から、ぶつかり稽古での本数を増加。課題のスタミナ強化に励んでいる。この日も申し合い後に新幕下の毅ノ司ら3人の幕下以下に連続でぶつかった。
 27日に夏巡業を終えたばかりで疲れもピークに達しており、約20回のタフな「連続ぶつかり」を終えるとさすがの獅司もへとへと。息も乱れ、稽古場の外で座り込んでしまったが、それでも「相撲は楽しい。楽・ししです」と笑顔で名古屋場所中に口癖となっていたフレーズを口にした。

 新十両だった名古屋場所で9勝をマーク。場所後には関取として初めて巡業にフル参加した。稽古ではこれまで胸を借りることがなかった先輩関取と連日申し合いを行い、十両力士ながら幕内の稽古時間帯も土俵に残るなど熱心な姿勢ものぞかせた。ぶつかり稽古では幕内・碧山、高安、大関・豊昇龍らに胸を出してもらい「十両、幕内と2回ぶつかったこともあった。いろんな人とできてて良かった」と手応えを感じている。

 東北、北海道など初めて訪れる土地に足を踏み入れ「楽ししでした」と茶目っ気たっぷりの笑顔を浮かべる。広い大地と本州より涼しい北海道は「ウクライナに少し似ている」と印象を語り、函館では人気のご当地ハンバーガー店「ラッキーピエロ」を訪れたという。獅司は3個を平らげたが、肝心のハンバーガーにありつくまでに1時間を要した。「1時間待って、1分で食べた」と笑い飛ばした。

 「暑いのは嫌い」と漏らしながらも充実の夏を経験し飛躍の秋へ。師匠の雷親方(元小結・垣添)は「巡業の雰囲気を味わえたし、いろんな力士と稽古できて勉強になったと思う。名古屋で15日間戦って結果を出したので自信もついたのでは」と話す。さらなる出世を目指す26歳は「秋場所も勝ち越し目指して頑張ります」と力強く宣言した。

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