明生 奄美大島の後輩たちの全中団体優勝に感動「何人かうちの部屋に…」角界入りへ“ラブコール”

2023年08月31日 16:57

相撲

明生 奄美大島の後輩たちの全中団体優勝に感動「何人かうちの部屋に…」角界入りへ“ラブコール”
豊昇龍(右)と三番稽古を行う明生(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 大相撲の幕内・明生(28=立浪部屋)が31日、東京都台東区の立浪部屋で17番の申し合い稽古を行った。
 大関・豊昇龍(24)とは連続で9番取って1勝8敗。もろ差しから左下手投げで振って寄り切った1勝以外は、相手に先にまわしを与えて攻め込まれる展開が多かった。豊昇龍との三番稽古の前後には上戸(28)、木竜皇(20)、北大地(25)の幕下3人を相手に8番取り、計17番連続で取り続けた。

 この日は立ち合いの低さを重視しており「けっこうできていたと思うけど、2歩目を出すのが難しい」と好感触と同時に課題も。幕下相手の時は特に立ち合い低い踏み込みで右前ミツを取る速さが目立っていた。

 2場所連続で勝ち越し、秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)では西前頭筆頭まで番付を戻した。「しっかり勝ち越してまずは三役に戻りたい。自分がいた番付に戻ってそこからまたスタート」。三役復帰とその先への思いを語った。弟弟子の豊昇龍が大関に昇進し「当然それは悔しい」と刺激を受けている。「でも自分は自分の道がある」。夏巡業でも精力的に稽古をこなし、コツコツと地力をつけて秋場所へと向かう。

 今月中旬に行われた全国中学校相撲選手権大会では、明生の故郷である鹿児島・奄美大島の古仁屋中が40年ぶりに団体優勝を果たした。明生は篠川中出身だが、同じ瀬戸内町内ということで古仁屋中の土俵でもよく稽古していたという。「凄かったですね。感動しました」。地元の後輩たちの快挙に目を細めた。

 6月中旬に奄美大島で行われた部屋の合宿では、古仁屋中の相撲部員たちに胸を出した。「みんな強かったですよ。中学生じゃないぐらい」と絶賛。団体戦で先鋒を務め個人戦でも準優勝に入った重村鴻之介(3年)はかつて白鵬杯に「明生チーム」として出場したことがあり、父が指導者を務めている縁もあって小学生時代からよく知っている間柄だ。「何人か大相撲来たらいいですね…うちの部屋に」。将来有望な中学生たちへ、郷土の大先輩が“ラブコール”を送った。

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