25歳誕生日の幕下・時蒼馬“バースデーぶつかり”25本 霧島らの胸を借り感謝「最高の伝統」

2023年09月01日 17:08

相撲

25歳誕生日の幕下・時蒼馬“バースデーぶつかり”25本 霧島らの胸を借り感謝「最高の伝統」
砂まみれになりながら霧島(右)と若元春(左)の胸を借りてぶつかり稽古を行った時蒼馬(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 大相撲の東幕下32枚目・時蒼馬(25=時津風部屋)が1日、東京都墨田区の時津風部屋で秋場所(10日初日、東京・両国国技館)へ向けての稽古を行った。申し合いでは幕下・吉井(20)や出稽古に訪れた三段目・神谷(21=陸奥部屋)らと計15番取って10勝5敗だった。
 この日は25歳の誕生日。出稽古に訪れた同郷・モンゴル出身の大関・霧島(27=陸奥部屋)の粋な計らいで、最後のぶつかり稽古は“誕生日仕様”となった。ぶつかる回数は通常5~10本程度だが、この日は「年の数だけ」と25本に。同じく出稽古に訪れた関脇・若元春(29=荒汐部屋)と霧島に10本ずつ胸を借り、最後は同部屋の幕内・正代(31)に5本出してもらった。

 25本押し切ると、仕上げの受け身(通常は1~3回)も25回やることに。時蒼馬が疲れてきて起き上がるのに時間を要すと、他の力士たちは「♪ハッピバースデートゥーユー」と手拍子しながら歌って応援。息が上がりながらも25回やり終えると祝福の拍手が起き、稽古場は和やかな空気に包まれた。

 誕生日に年の数だけ押す「バースデーぶつかり」は、高校や大学の相撲部などでもよく行われる“儀式”のようなもの。時蒼馬は過去にも時津風部屋でやったことがあり「今回が2、3回目」と振り返った。誕生日が場所中や稽古休みの日だと行われないが、9月1日は例年秋場所直前の時期と重なる。ちょうどこの日は大関と関脇も出稽古に訪れており「うれしいです。ありがたいです」と感謝した。そして「最高の伝統ですね」と喜びながらも、来年以降ぶつかりの回数が年々増えていくことに戦々恐々?としていた。

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